電機・電子8社共同スペースとなる「エコラボレーションプラザ」では、「気づこう・学ぼう・はじめよう 地球を守るエコアクション」をテーマとして展示を行っている。参加企業は、三洋電機、シャープ、東芝、日立製作所、富士通、松下電器産業、三菱電機、NECの8社。同8社は、家電4製品において、機能と環境を両立する「ファクターX」という指標を採用している。

プレスツアーでは、シャープ 代表取締役専務 井淵良明氏が「エコラボレーションプラザ」の中央展示スペースで、同8社の「エコ」への取り組みを発表し、家庭内でのCO2排出量削減を呼びかけた。

シャープ 代表取締役専務 井淵良明氏

2005年の日本の部門別CO2排出量において、家庭部門が全体に占める割合は13.5%。また同年の家庭内におけるCO2排出量は、90年比で36.7%増となっており、これは世帯数が90年比で21%増となっているのを踏まえても、かなりの増加傾向といえる。

井淵氏によれば、省エネ製品への買い替えで、「例えばエアコンならば、194kg-CO2、冷蔵庫ならば491kg-CO2が年間で削減できるという計算になる」という。また、省エネ製品の利用で、家庭の年間消費電力量の約3分の1を減らせるという結果も出ており、電気代もお得になるとしている。

さらに同氏は「使い終わった家電やパソコンは回収され、年間35万トンの資源に生まれ変わっている」と買い換えられた製品はリサイクルされていることをアピール。製品リサイクル率は高く、エアコンで86%、冷蔵庫・冷凍庫で71%を実現しているそうだ。

新型省エネタイプと15年前のエアコンのCO2排出量の差を原寸大の2つのバルーンで比較している

「宣言ツリー」。開場からわずか1時間ほどで、既に多くの"宣言"が貼られていた

同スペースでは、「電子レンジを使って野菜の下ごしらえをする」、「洗濯はまとめ洗いをする」といった家庭内で取り組めるCO2削減項目をもとに、参加者が目標を設定する「エコセーバー宣言」や、環境に対する想いを葉っぱのメッセージカードに書き「宣言ツリー」に貼るといった参加型のアトラクションも用意されている。

このほか、参加企業8社の展示の見どころをガイドと巡る「エコラボ8ブースツアー」に参加するとベネトンエコバッグ(全10色)がプレゼントされるサービスも行われている。