NECは12月11日、再生パソコン「NEC Refreshed PC」の累計出荷台数10万台を達成した。

「NEC Refreshed PC」は、ユーザーから使用済みPCを買い取り、HDD内のデータ消去、外観のクリーニング、OSやソフトウェアの再インストールなどを行って、再び販売するNECの保証付きPC。保証内容は、購入後1年間あるいは6カ月間の無償修理保証で、NEC製新品PC購入のユーザーと同等のサポートサービスを提供している。この「NEC Refreshed PC」は、2003年9月から出荷を開始しており、今年12月に累計10万台を達成した。

またNECは、2005年4月から、「NEC Refreshed PC」のための使用済みPCを買い取るたびに植林を行う「NECリフレッシュPC植林プロジェクト」を実施。プロジェクトへの参加を意思表示したユーザーから1台買い取るごとに1本の木を植林し、すでに2007年は2万8478本のユーカリの木をオーストラリア・南オーストラリア州・カンガルー島「ヴィンケパス(Vinkepas)」地域に植林した。このエリアは、適切な降雨量等から木の良好な成長が見込めることから選定した地域で、2002年8月から植林を行っている。

この植林プロジェクトでの累計植林本数は6万4310本。もしこの木が20年間成長すると仮定すれば、10万台の再生PC導入時の二酸化炭素排出抑制効果と合わせて、3万5724トン(約1954万Kリットル分、東京ドーム約15.8杯分、大阪ドームでは約16.3杯分に相当)の二酸化炭素削減に貢献する規模となる。なおこれは、1気圧20℃の二酸化炭素1Kgを気体の状態方程式のもとで計算し、約0.547Kリットルとして算定。東京ドーム1杯は約124万Kリットル、大阪ドームは約120万Kリットルとして算定している。また、「NEC Refreshed PC」は、組み立て工程が省略されているため、新商品の製造と比較すると1台あたり約100kg(NECのLCA評価計算による)の二酸化炭素排出抑制効果があり、植林活動により1台当たり年間約20Kgと合わせて約120Kgの二酸化炭素削減効果があるとしている。

NECでは、今後も使用済みPCを買い取り再生する「NEC Refreshed PC」と「NECリフレッシュPC植林プロジェクト」の活動をさらに進めることで、廃棄物の抑制と環境負荷の低減を推進し、循環型社会の実現へ貢献してきたいとしている。