NECは今回を第1弾としてLuiをさらに拡大していく予定

「Lui」は、いつでもどこでも簡単に、コンテンツやサービス、PCを利用できることをコンセプトとしている。ホームサーバーに音楽、写真、録画番組、デジタルビデオのコンテンツや機器を一元管理。このコンテンツを好きなときに好きな場所で楽しむコンテンツオンデマンド、自宅のPCをいつでもどこからでも利用できるPCオンデマンドを実現する。

コンテンツオンデマンドでは、リビングや寝室のテレビ、書斎のPCリモーターからホームサーバーPCにアクセスして、ビデオや音楽、写真を楽しめる。たとえば、デジタルカメラで撮影した写真をリビングのTVでくつろぎながら見たり、ホームサーバーPCへの2番組同時録画、2番組配信により、家庭内の別の場所でデジタル放送を録画した番組を再生したり行える。

家庭内での利用例。録画した番組を見ながらもう1人は別の作業が行える

PCオンデマンドでは、PCリモーターを使い、ホームサーバーPCの画面を外出先から遠隔操作。しかも必要なときに、どこからでも自宅のPCを起動できる。これにより、自宅と同等のPC環境をどこにいても利用できるようになる。PCリモーター ノートタイプは、ノートPCより軽い上データを持ち運ぶことがなく、セキュリティ対策も万全。PCリモーター ポケットタイプなら、携帯電話やスマートフォンで再生できなかったWebサイトでも見られる特徴を持つ。

今回発表した機器は、2008年前半に発売予定のため、詳細な仕様は明らかにされなかったが、ホームサーバーPCは、リモートスクリーンテクノロジ、マルチレコードキャストテクノロジに対応。

PCリモーター ノートタイプは、ノートPC用キーボード10.6インチ(WXGA)液晶によりノートPCと同等の操作性を実現。無線LAN(802.11b/gに対応)と有線LANを内蔵。サイズはB5ファイルサイズ(最薄部 約16mm)、重量約650gと小型軽量。PCリモーター ポケットタイプは、タッチパネル付き4.1インチ液晶(WVGA)、キーボード、無線LAN(802.11b/g)を搭載。ポケットサイズで重量約250gと持ち運びやすく立ったままでも操作ができる。

既存のPCをホームサーバーPCにするPCリモーター サーバボードは、リモートスクリーンエンジンを搭載し、PC画面や音声を圧縮してPCリモーターに転送する。

販売目標は、発売から2~3年後でホームサーバーPCが15~20万台。PCのクライアント化については、技術的には問題ないが、実際に商品化するかどうかは未定とした。