68Kユーザー向け(?)のワンボードPC

個人的に非常に気になっていたのがプロファイアのワンボードPC「CoFilint」。Freescaleの「ColdFire」プロセッサを搭載するもので、発表から1年近くが経過して、ようやくの発売となった。

ColdFire搭載のワンボードPC「CoFilint」

ColdFire搭載のワンボードPC「CoFilint」

入荷したのはツクモロボット王国で、価格は34,800円。当初の"廉価版"という触れ込みからするとちょっと高い印象もあるが、ベースとなった開発キットは10万円くらいするものなので、これでも安いと言えば安い。

左側にはLAN、電源入力など

右側にはUSB、VGA、シリアル

詳しくは製品ページを参照して欲しいが、このCoFilintはEmbedded Linuxがフラッシュメモリに書き込まれているワンボードPCである。別途、DC5V電源(5A以上)、USB接続のキーボード・マウス、ディスプレイを用意する必要はあるが、OSのインストール作業なしにすぐに利用できる。またPCがあればソフトウェアのクロス開発も可能だ。

ColdFireは組込み向けのプロセッサではあるが、Motorolaの「68000」シリーズのアーキテクチャを継承しており、その「ソフトウェア資産・ノウハウを活用できる」(プロファイア)という。もちろん、ソフトウェアがそのまま動作するわけではないが、過去にシャープX68000のユーザーだった人(筆者もだ)などには気になる製品だろう。

ショップオリジナルのパーツ

依然として人気のGeForce 8800 GTグラフィックカードに、クレバリーのオリジナルモデルが登場。リファレンスデザインの製品で、価格は29,893円と通常の製品よりもかなりお得。ただし、ドライバCDや変換コネクタなどの付属品はない。また同店では13,944円でコンポーネント入力対応のキャプチャカードも発売中だ。

クレバリーオリジナルのGeForce 8800 GT搭載カード

こちらも同社オリジナルとなるキャプチャカード

一方、こちらは量産中止になってしまった"幻の製品"だが、高速電脳にてサンプル展示されているのがこの銅製の外装「KD-CCA07(仮)」。銅板で作られたもので、その重量はなんと5kg以上。SilverStoneのPCケース「SST-TJ08B」に被せて、制振・静音の効果が期待できる。製品化は中止になってしまったが、このサンプルには参考売価として6万円の値段がつけられており、「どうしても欲しいという人には売ります」とのこと。

普通のPCケースにしか見えないが…

ガワの外側にさらにガワ。異常に重い

ツインタワーのチップセットクーラー

冷却関連の新製品は、ZAWARDから発売のノースブリッジクーラー「TWIN TOWER」。その名の通り、43枚フィンのメインタワーと41枚フィンのサイドタワーで構成されるもので、ファンレスによる静音化が可能。背は高いものの面積はそれほど大きくなく、しかもサイドタワーが360°回転できるので、マザーボードとの干渉も起きにくい。価格は2,680円。

ZAWARDの「TWIN TOWER」。見た通りのツインタワー

ベースとヒートパイプは銅製だが、120gと軽い

またZEROtherm(APACK)からは、VGAクーラーの「Hurricane HC92 CU 8800」が発売予定。9cmファンを搭載しているが、面白いのは「3-In-One」を謳っていることで、標準状態のほかに、ファンレスやカバー無し状態での運用も可能となっている。12月上旬~中旬の発売を予定しており、T-ZONE PC DIY SHOPでの予価は6,980円。

クーラー本体、メモリ用ヒートシンク、ファンコンが付属

GeForce 8800シリーズに最適化されている。「3-In-One」とは?

小型ながらフィンまで銅製。ファンレスにも対応する

カバーを外すと冷却性能がさらに向上するようだ