JRubyの主要開発者であるCharles Nutter氏は27日(米国時間)、JRuby trunkにJoniがマージされたことを発表した。JoniはMarcin Mielczynski氏によってJavaに移植された「鬼車」の実装。鬼車はK.Kosako氏によってC言語で開発されている正規表現ライブラリ。正規表現オブジェクトごとに異なる文字エンコーディングを指定できるという特徴があり、The BSD Licenseのもとで公開されている。

鬼車を移植したJoniがJRubyへマージされたことは、JRubyにとってパフォーマンスの面で重要な意味をもっている。これまでJRubyで使っている正規表現の機能はその特性から性能のボトルネックになっていたわけだが、これでそのボトルネックが解消されたことになる。

JRubyの次期メジャーリリースはパフォーマンスの面で極めて興味深いものになりそうだ。すでにかなり優れたベンチマークを示しているうえに、さらに入出力の改善が取り組まれる予定になっている。