Firefox 3の新デザイン案公開 - 大きさの違うナビゲーションボタンが特徴

Mozillaでユーザエクスペリエンスデザインに携わっているAlex Faaborg氏は15日(米国時間)、自身のブログにおいて次期Firefox 3のナビゲーションバーのデザイン案を公開した。Firefox 3では以前のバージョンよりもライトな見た目でありながらもシンプルでモダン、そして使いやすいデザインが模索されている。作業は現在なお進行中で、現在のデザインがそのまま採用されることになるとは限らない。Mac OS X、Windows Vista、XPの3つのデザイン案はすでにできあがっている。

Linux/FreeBSD向けのデザインが用意されていないのは、これまでのフィードバックから同ユーザは固定のデザインよりもGTKアイコンを使ったデザインやテーマを好む傾向にあるため、それを考慮してのことだそうだ。同OS向けのデザインは近いうちになんらかのアイディアが発表されるのではないかとみられる。

Firefox 3デザイン案でもっとも特徴的なのは戻るボタンと進むボタンのサイズが違うことだ。これには戻るボタンの方がよく使われるというのと、ほかのWebブラウザとデザイン上の差異を持たせたいという2つの理由による。また、ホームボタンがブックマークツールバーに移動。さらに、サイトボタンは右から左に移動されたほか、読み込み進捗がサイトボタンへ移動したようだ。加えて、ゴーボタン、ドロップダウンコントロール、ロケーションバーなどは削除され、必要に応じて表示される実装に変更される見通し。

アアドレスバーの右端にはスターボタンが表示される。これはワンクリックでブックマーク登録するためのボタンだ。今や、目当てのWebサイトへ移動する手段としては、多くのユーザが「Googleで検索する」という方法を採用しており、ブックマークが使われなくなってきている。そこで、ブックマークをGoogle検索よりも簡単に扱えるようにし、ブラウザ自体の利便性を向上させるという目的があるようだ。同氏のブログにはデザイン決定への理由が丁寧にまとめられている。興味があるデベロッパやデザイナは一読されたい。