圧倒的な人気を誇るjQuery、開発のはじまりは"短いコード"への欲求

jQueryは登場してからここ1年で圧倒的な支持を得て成長を続けている。2006年9月23日(米国時間)に公開されたAjaxian.com 2006 Survey Resultsでは7%の支持を得ていたが、2007 年10月11日(米国時間)に公開された2007年版の調査結果では48%まで支持を伸ばしている。ProtoscriptのようにjQueryのアイディアを模倣したフレームワークも登場するなど、今もっとも注目を集めているAjax JavaScriptフレームワークのひとつだ。

jQueryの開発当時はPrototypeがもっとも名の通ったJavaScriptフレームワークだった。それは今も変わらないが、John Resig氏はPrototypeの記述が冗長であると感じ、もっと短くコーディングするだけで済むフレームワークの開発をはじめる。その結果がjQueryというわけだ。

jQueryは処理の対象となるノードを絞って、それに対してJavaScriptをコーディングしていくという方法をとっている。この方法はProtoscriptにも採用されたものだ。このアイディアは、もっともっと短いコードで実装が済むように考えていった結果現れたもので、最初から同アイディアがあったわけではないようだ。通常はXPathを使って対象を絞っていくが、XPathを使うと表記が長くなる傾向がある。それをもっと簡単にするために考えた結果がjQueryというわけだ。

jQueryとjQuery UIの次期リリース予定 - UIに注力

同氏によると2007年11月の後半にはjQueryの次のリリースがあるという。主にバグ修正を目的としたものになりそうだ。jQuery 2.xといった次期ビッグリリースは今のところ予定されていない。どちらかというと、しばらくの間注目すべきはjQuery UIになりそうだ。次期jQuery UIのリリースは数週間以内になるとみられる。かなり多くのバグ修正が実施されるほか、新しいアップローダの投入も考えているという。そのあとはアドバンスドアニメーション、グリッド、ツリーなどが追加されるようだ。

jQueryはコアライブラリをJohn Resig氏が開発しており、ほかに2名ほどからパッチの寄贈を受けている。プロジェクト全体では20名強ほどのデベロッパが協力しており、プラグインやjQuery UIまで含めるとさらに多くのデベロッパが開発に携わっているようだ。jQuery UIの開発は12名ほどが主に開発を担当しており、ウィジェットの開発に関しては同プロジェクトに関心を持っている企業から人的リソースの支援もあるそうだ。Eclipse Foundationのような協力体制を構築していくのかという質問に対しては、「いずれはjQuery Foundationができるかもね」と笑っていた。John Resig氏は作業の大半をMozillaに費やし、jQueryの開発は夜間や週末におこなっているという。忙しいよと苦笑していた。