オリンパスは17日、高性能なフォーサーズ対応レンズ3本とフラッシュなどのアクセサリを発表した。レンズは「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」「同 ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」「同 ED 14-35mm F2.0 SWD」の3本で、いずれも超音波駆動(SWD)を搭載している。ほかに2倍のテレコンバーター「同 2x Teleconverter EC-20」、ガイドナンバー50の外付けフラッシュ「FL-50R」とガイドナンバー36のフラッシュ「FL-36R」、アイカップなども発売される。

E-3と新レンズ群

「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」「同 ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」「同 ED 14-35mm F2.0 SWD」は、いずれもAF駆動に超音波駆動方式(SWD)を採用することで、静粛で高速なAFを可能とした。また、超小型光エンコーダーを配置し、減速ギアのない回転ダイレクト検出で、1/1000mmオーダーの高精度なレンズ制御が行なえるという。メカニカル連動のマニュアルフォーカス機能も備え、AFからMFへのシームレスな切り替えが常時可能。円形絞りを採用し、防塵防滴構造を持つ。

「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」は、カメラ装着時24-120mm相当の画角となる標準ズームレンズ。スーパーED(特殊低分散)レンズと3枚のEDレンズを採用し、ワイド側での倍率色収差やテレ側の軸上色収差を補正している。また、コーティングの最適化により逆光撮影に強く、ゴーストやフレアの発生を最小限に抑えた。レンズ構成は10群14枚、最短撮影距離は25cm、最大撮影倍率は0.28倍、絞り羽枚数は7枚。フィルター径はΦ72mm。本体サイズはΦ79.5×98.5mm、重さは575g。価格は12万4,950円、11月23日発売予定。

「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」は、カメラ装着時100-400mmの画角となる望遠ズームレンズ。光学系にはEDレンズを使用し、望遠系レンズで目立ちやすい色にじみを補正している。超音波駆動方式SWDの採用で、従来モデル「ED 50-200mm F2.8-3.5」に比べ、約2倍の合焦スピードを持つという。レンズ構成は15群16枚、最短撮影距離は1.2m、最大撮影倍率は0.21倍、絞り羽は9枚。フィルター径はΦ67mm、本体サイズはΦ86.5×157mm、重さ995g。価格は14万7,000円、11月23日発売予定。

「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD」はカメラ装着時28-70mm相当の画角で撮影できるF2.0通しの大口径標準ズームレンズ。スーパーハイグレード (SHG) シリーズにふさわしい、業界最高レベルの描写性能を実現したという。「ED 35-100mm F2.0」との組み合わせで、35mm判換算28-200mm相当のズーム域をF2通しでカバーする。EDレンズと非球面レンズを多用し、色収差やディストーションをはじめとする諸収差を除去した。レンズ構成は17群18枚、最短撮影距離は35cm、最大撮影倍率は0.12倍、絞り羽は9枚。フィルター径はΦ77mm、本体サイズはΦ86×123mm、重さは915g。価格は30万9,750円、発売は2008年春を予定している。

「ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter EC-20」は、すべてのZUIKO DIGITALレンズ群に対応するテレコンバーター。マスターレンズの撮影範囲はそのまま焦点距離や撮影倍率を2倍にできる。レンズ構成は5群7枚で、本体サイズはΦ68×41mm、重さは225g。防塵防滴構造も備える。価格は6万3,000円、11月発売予定。

ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD

ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD

ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD

ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter EC-20

「FL-50R」と「FL-36R」はオリンパス独自のワイヤレス通信方式「RCデータトランスファー方式」を採用した外付けフラッシュ。E-3との組み合わせで、カメラとフラッシュを離したワイヤレス撮影が可能になる。3つのグループを独立して調光制御可能。混信を避けるためチャンネルは4つ。調光モードは、TTLオート/オート/マニュアル/FP TTLオート/FPマニュアルの全5モード。E-3との併用時には入力操作や確認はすべてカメラボディ背面の液晶モニター上に表示される。また、スレーブ機能も備えスレーブモード搭載のコンパクトカメラ「SPシリーズ」との連動も可能。電源はFL-50Rが単3電池(アルカリ、ニッケル水素、リチウム、オキシライド、ニッカド)×4またはCR-V3×2、FL-36Rが単3電池(アルカリ、ニッケル水素、リチウム、オキシライド)×2またはCR-V3×1。FL-50Rにはバウンスアダプター「FLBA-1」とリフレクタアダプタ「FLRA-1」が付属するほか、オプションとしても発売される。「FL-50R」は価格65,625円で11月23日発売、「FL-36R」は価格3万3,600円で12月発売。

外付けフラッシュ「FL-50R」

外付けフラッシュ「FL-36R」

バウンスアダプター「FLBA-1」価格:2,625円

リフレクタアダプタ「FLRA-1」価格: 2,625円

視度補正アイカップ「DE-P3」は視度を+3m-1シフトする+補正拡張アイカップ。視度補正アイカップ「DE-N3」は視度を-3m-1。共に価格は2,835円。E-1を除くオリンパス製フォーサーズマウント搭載デジタル一眼レフカメラで使用できる。また、E-3標準付属品と同じアイカップ「EP-7」も発売される。価格は1,837円。

視度補正アイカップ「DE-P3」

視度補正アイカップ「DE-N3」