ソニーは、ブルーレイディスクレコーダーの新モデル「BDZ-T50」「BDZ-T70」「BDZ-L70」「BDZ-X90」の4機種を発表した。発売日は11月8日。価格はオープンで、推定市場価格は、BDZ-T50が14万円前後、BDZ-T70が16万円前後、BDZ-L70が18万円前後、BDZ-X90が20万円前後。

ハイビジョン番組を楽しむためのモデル「BDZ-T50」(上)と「BDZ-T70」(下)

ハイビジョンムービーや写真を楽しむための機能が強化された「BDZ-L70」。前面パネル右側にあるのが「ワンタッチダビングボタン」

シアター環境向けの高画質/高音質モデル「BDZ-X90」

新モデルでは、従来モデル「BDZ-V7/V9」とは異なり、1層だけではなく、2層のBD-R/REメディア(50GB)へも対応。より、長時間の映像保存が可能となった。また、全モデルで、「24p True Cinema」や、「HDオーディオ対応HDMI音声出力」機能などを搭載しており、次世代シアター環境でのプレーヤーとしても利用可能。さらに、AVCHD規格のムービーにも対応しており、取り込んだ映像を編集、BDへの保存も可能だ。

4モデルは、ハイビジョン番組の録画/再生をメインの用途とした「T」(BDZ-T50/70)、ハイビジョンハンディカムで撮影したAVCHD規格のムービーやデジタルカメラの写真を取り込むための「ワンタッチダビングボタン」を装備した「L」(BDZ-L70)、「Deep Color」にも対応した、シアター環境向けの高画質/高音質モデルの「X」(BDZ-X90)という3スタイルに分けられている。

ハイビジョン番組の録画/再生向きとされているBDZ-T50/70では、それぞれ250GB/320GBのHDDを内蔵。地上デジタル放送の場合、DRモードではそれぞれ30時間/39時間、標準のSR(AVC 8M)モードでは60時間/78時間の録画が可能だ。AVC 6MのLSRモードまでがハイビジョン録画となっており、その場合、最大で105時間/80時間の録画が可能だ。BDZ-T50はデジタルチューナーを1台のみ搭載するが、BDZ-T70では2台搭載しており、デジタル放送のW録が可能となっている。

同社のHDD/DVDレコーダー「スゴ録」シリーズ同様、好みのジャンルや指定したキーワードだけでなく、ユーザーの好みを学習して自動録画を行わせることも可能な「x-おまかせ・まる録」機能を搭載。さらに、新機能として、デジタル放送の番組を視聴中、または録画したデジタル放送の番組を視聴中に、人名やキーワードを選ぶだけで瞬時に番組検索を行う「気になる検索」機能も搭載された。

BDZ-L70では、BDZ-T70の機能に加え、HDV1080i/DV入力端子、USBポート、前面パネル内の映像/音声入出力端子、ワンタッチダビングボタンを装備するなど、ムービーや写真を楽しむための機能が強化されている。搭載されているチューナー、HDDの容量はBDZ-T70と同じで2台/320GB。DLNAサーバー機能である、ソニールームリンクも搭載されている。

ワンタッチダビングボタンは、ムービーや写真などをワンタッチでHDDに取り込むためのボタン。DV入力端子/USBポートに接続されたハイビジョンハンディカムやデジタルカメラだけでなく、撮影されたムービーが記録されている8cmDVDをドライブに入れた場合にも使用可能だ。取り込み時には自動的にシーンごとにチャプターが切られるので、その後の編集も楽だ。

また、「つづき取り込み」機能も搭載されている。つづき読み込み機能とは、AVCHD規格でHDD/メモリースティックにムービーを記録するハイビジョンハンディカムをUSBで接続した場合に、すでに取り込まれているムービーや写真を判断し、新しいもののみ取り込むというもの。

BDZ-X90は、画質/音質面での強化が図られている。映像面では、ブラビアエンジンプロにも採用されている「DRC-MFv.2.5」を搭載。Deep Colorにも対応する。音質面では、同社のマルチチャンネルインテグレーテッドアンプなどに採用されているオーディオパーツを多数採用。外部からの振動や共振を抑えるための制振技術も取り入れられている。また、HDMIの音声出力で、「ドルビーTrueHD」や「DTS-HDマスターオーディオ」などのロスレスオーディオのストリーム伝送にも対応する。

搭載しているデジタルチューナーは2台で、HDDは500GB。BDZ-L70と同様に、HDV1080i/DV入力端子、USBポートなどを装備するほか、真鍮削り出しの同軸コネクターを採用したデジタル音声出力端子、コンポーネント映像出力端子なども装備される。ソニールームリンクも搭載されるが、ワンタッチダビングボタンは搭載されない。