次世代HTML規約としてHTML 5の規約策定が進められている。WHAT WGからW3Cへの書簡が公開されてからも、規約の策定はアグレッシブに進められてる状況だ。

2008年8月7日(米国時間)、同規約に関する記事が「New elements in HTML 5」のタイトルのもとでIBM developerworksにおいて公開された。同記事ではHTML 5で導入されるいくつかの新しい要素についてよくまとまった解説が行われている。アドバンスドデベロッパやアーキテクトは読んでみるといいだろう。

簡単に説明すると同解説記事では構造に関する要素としてsection、header、footer、nav、articleが、ブロックセマンティック要素としてaside、figure、dialogが、インラインセマンティック要素としてmark、time、meter、progressが説明されている。また組み込みメディア要素であるvideo、audio、インタラクティブに関する要素であるdetails、datagrid、menu、commandも説明されている。

HTML 5が次世代のHTMLとして普及することになれば、現在のHTMLよりも意味的により明確な要素でマークアップされることになる。HTML 5が次世代の規約になるかどうかや、次世代規約になったとしてそれが普及することになるかどうかは依然として不明瞭だが、Webブラウザにおける対応や規約で定義されている要素の妥当性を考えると、現実的な線ではないかと思える。

特に現段階でHTML 5に導入が予定されている要素の多くは、Webデベロッパにとって胸が踊るようなものばかりだ。当然、現在は多くを判断することはできないが、同規約について理解を深めておくことは無駄ではないだろう。アドバンスドデベロッパやアーキテクトはぜひ調査してみていただきたい。