松下電器産業は、SDカードにフルハイビジョン1920記録可能なムービーカメラ「HDC-SD5」「HDC-SD7」「HDC-SX5」(SD/DVDのハイブリッド)を発表した。発売はHDC-SD7のみ8月8日、他のモデルは8月25日。価格はオープンプライスで、市場価格はHDC-SD5/7が14万円前後、HDC-SX5が15万円前後。
世界最小のフルハイビジョンムービー「HDC-SD7」 |
DVDにもSDメモリーカードにも撮影可能な「HDC-DX5」。本体のみでのダビングも可能で、DVDへのダビング時には、ハイビジョン→SD画質へのダウンコンバートも可能だ |
HDC-SD5/7は、映像をSDメモリーカードモデルに、HDC-SX5は8cmDVD/SDメモリーカードに記録するモデル。昨年モデルではHDC-SD3とHDC-SX3のラインナップで、HDC-SD3がSDメモリーカードモデルでHDC-SX3がDVDモデルだった。HDC-SX3では、映像は8cmDVDに、静止画はSDメモリーカードにという仕様で、撮影したハイビジョン映像の扱いが面倒だったのだが(BDレコーダーが必要になる)、HDC-SX5では、どちらにも映像を記録できるようになっているうえ、SDからDVDへのダビング機能も搭載されており、より汎用性がアップしている。
スタイル的には、HDC-SD5は横型のモデルで、HDC-SD7は縦型のモデル。HDC-SD7は、52(W)×110(H)×87(D)mmという、ハイビジョンムービーとしては世界最小のサイズを実現している。3機種とも、35mm換算で42.9mm~429mm(16:9)の10倍ズームレンズを採用。CCDは1/6型56万画素×3の3CCD方式。最低照度は5ルクスで、カラーナイトビューモードでは1ルクスでの撮影も可能だ。モニターは、約30万画素の2.7型ワイド液晶モニターを装備している。なお、HDC-SX5のみ0.44型(約18.3万画素)のカラービューファインダーも装備する。
機能面での特徴となっているのが、「コントラスト視覚補正」の搭載。撮影環境に応じて、コントラストを自動的に補正するという機能で、画面を複数のエリアに分割、エリアごとに輝度を検出して、コントラストを調整することで、白飛びや黒つぶれをなくし、人間が見たときに近い映像を実現するというもの。「プリREC」も新しく搭載された機能。プリRECボタンを押しておくと、常に3秒間の映像を本体のメモリーに記録し続ける。これにより、撮影したいタイミングの時に録画をスタートした場合、3秒前の映像からSDメモリーカードに記録される。つまり、映像の頭が切れる心配がなくなるということになる。
また、HDC-SD5に搭載されている「ワンプッシュオープン」は、同社の携帯電話などによく採用されているものに近い機能で、本体のボタンを押すだけでモニターがオープンする機構。モニターを開けると、電源がオンになり、撮影準備が整う。
なお、同社では、同時にSDHCカードの新モデルも発表している。新モデルは、容量8GBの「RP-SDV08GK1K」(Class6)、4GBの「RP-SDV04GK1K」(Class6)「RP-SDM04GK1K」(Class4)。価格はオープンプライスで、市場価格は、RP-SDV08GK1Kが3万円前後、RP-SDV04GK1Kが1万5,000円前後、RP-SDM04GK1Kが8,500円前後となっている。HDC-SD5/7/SX5では、HGモード(1920×1080:約13Mbps)/HNモード(1440×1080:約9Mbps)/HEモード(1440×1080:約6Mbps)の撮影モードを持っており、8GBのRP-SDV08GK1Kなら、HGモードで約1時間20分、HEモードならば約3時間の撮影が可能だ(本体には4GBのSDHCメディアが付属する)。
バッテリーは、HDC-SD5/7には連続撮影時間約1時間25分の「VW-VBG130-K」が付属。HDC-SX5には大容量タイプの「VW-VBG260-K」が付属する。HDC-SX5の付属バッテリーでの撮影時間は、SDメモリーカードに記録した場合約2時間45分、DVDにAVCHD記録した場合には約1時間55分、DVDにMPEG-2記録した場合には約2時間10分となっている。