Appleは23日(米国時間)、Safari 3のパブリックβ版をアップデート、「Safari 3.0.2」として公開した。対象プラットフォームはMac OS X 10.4.9以降とWindows XP / Vista、バイナリパッケージはAppleのWebサイトと更新ツール「ソフトウェアアップデート」経由で配布される。
Safariのアップデートにあわせ、Mac OS X向けには「Security Update 2007-006」の提供も開始された。レンダリングエンジン「WebCore」に潜む脆弱性を修正、悪意のもと作成されたWebページからクロスサイトスクリプティングを仕掛けることへの対策を講じた。Webページの描画やインタフェース面を担う「WebKit」も更新、任意のコードを実行される脆弱性が修復されている。なお、Security Update 2007-006と同じ内容を含むSafari 3.0.2を導入済の環境では、インストールは不要。
Safari 3.0.2では、上記の脆弱性への対応と安定性の向上が図られたほか、テキスト表示の改善や非英語環境への対応強化(Windows版)と、WebKitの更新によるApple MailやiChatのHTML表示機能の改良(Mac OS X版)が施された。
Safari 3.0.2のリリースにあわせ、今後のアップデートの内容も一部公開された。Safari 3 Public BetaのWebサイトには、入力システムのサポートやメニューのローカライズなど英語以外の言語への対応強化、プロキシ設定に関する機能強化、スペルチェック機能や印刷機能の改良などが掲げられている。