ベンキュージャパンは、液晶ホームプロジェクターの新モデル「W500」を発表した。発売は6月30日で、価格はオープン。推定市場価格は15万円前後。

同社としては珍しい液晶プロジェクター「W500」。色合いの再現性と設置性の高さが特徴

W500のバックパネル。W500にはスピーカーが搭載されていないので、映像系の端子とコントロール系の端子のみのシンプルな構成

同社は、DLPプロジェクターでよく知られるメーカーだが、今回発表されたW500は、0.55型、1280×720画素の液晶パネルを3枚使用した液晶プロジェクター。特徴となっているのが、SiliconOptix社の高画質技術「HQV」を採用した点。そのHQVと同社オリジナルの高画質技術「Senseye」の組み合わせにより、色合いの再現性がより強化されている。

同社によると、今回液晶を採用したのは、720pのシアター用プロジェクターで、画質 / 設置性 / コストパフォーマンスの高さを追求したためとのこと。SenseyeとHQVの組み合わせによる高画質だけでなく、DLPプロジェクターでは難しかった「レンズシフト」と「台形補正」を両立。設置場所の自由度がアップしている。

なお、使用されている光源は140Wで、輝度は1100ルーメン。コントラスト比は5000:1となっている。

入力端子は、HDMI×1、D-sub15ピン×1、コンポーネント×2、S×1、コンポジット×1を装備する。HDMIのバージョンは1.2。

なお、シアター用ということで、清音対策も強化されている。2機搭載された大型のファンを低速回転させることで、映画などの鑑賞時にも音が気にならない、28dBの低騒音を実現している(エコノミーモード時)。