日本ビクターは世界最大のサイズとなる110V型のハイブリッドプロジェクションテレビ「HD-110MH80」を発表した。完全受注生産で、7月より予約開始、納品は10月からの予定。オープンプライスで、推定市場価格は640万円前後と予想されるが、設置場所の状況により変動する。

とにかく巨大なテレビがほしいという人に向けた、超ハイエンドモデル

HD-110MH80は、「CERTEC JAPAN 2006」など、いくつかの展示会に参考出品されていたモデル。その巨大さとプロジェクションテレビならではの消費電力の少なさが特徴だ。これだけのサイズでありながら、一般の家庭用電源(100V)で動作が可能で、公称の消費電力は、37V型の液晶テレビとほぼ同じ220Wに過ぎない。

ただし、質量は約330kgと、松下電器産業の販売する103V型プラズマテレビ「TH-103PZ600」(345kg)とあまり変わりはない。これは、これだけの画面サイズのスクリーンを歪みなく張るための強力な骨組みが必要になるため。

チューナーを内蔵していることからもわかるように、同社では、このHD-110MH80を、家庭向きとしては最大サイズのテレビとして販売するが、同時に、法人向け市場もターゲットとしているとのことだ。

なお、設置や搬入が可能かなど、同社が下見から設置までを行う。

110V型というサイズでありながら消費電力は驚くほど少ない