Caminoプロジェクトは5日(米国時間)、Mozilla派生のMac OS X用Webブラウザ「Camino 1.5」をリリースした。Mac OS X 10.3(Panther)以降に対応、Intel/PowerPC両対応のユニバーサルバイナリとして提供される。パッケージは英語版のほか、日本語を含む13の言語に対応するマルチリンガル版が用意される。

Camino 1.5は、レンダリングエンジンにFirefox 2と同じGecko 1.8.1を採用。JavaScript 1.7をサポートしたほか、Gecko 1.8以降に確認された数千の不具合が修正されている。

前バージョンからの変更点としては、Mac OS Xのシステム辞書を利用したスペルチェック機能の強化、Atom/RSSフィードの検知、Camino終了時に開いていたページを記憶するセッション復元機能の実装が挙げられる。パスワードなどの情報を管理する「キーチェーン」との互換性も向上、Safariが保管したキーチェーン項目が共有可能になった。タブブラウズ機能やポップアップ表示防止機能、ダウンロードウインドウへの"ゴミ箱に入れる"ボタンの追加、メニュー/キーボードショートカットの見直しなど、多くの点で改良が施されている。

Caminoは、Mozilla/Firefoxをベースに開発中のWebブラウザ。ユーザインタフェースにXUL(ML User Interface Language)を採用するFirefoxに対し、Mac OS Xを特徴付けるCocoa APIを使用することにより、Mac OS Xとの高い親和性を実現。描画はQuartzベースで行われるなど、パフォーマンスもMac OS Xに最適化されている。

MozillaとMacのいいとこどり? なWebブラウザ「Camino 1.5」