ゴールデンウィークも終わり、いつもの平穏を取り戻した秋葉原。NVIDIAの最上位GPU「GeForce 8800 Ultra」や、Intelの新モバイルCPUなどの発売開始もあったが、どちらもそれほどの動きはなく、あまり大きな話題にはなっていない。Intelの3シリーズチップセットの発売も控えており、嵐の前の静けさ、といったところだろうか。

ちなみに、自作とはあまり関係ないが、今週末には江戸三大祭りの1つとされる神田祭が行われる。祭を楽しんだついでにショップに寄るもよし、秋葉のついでに祭を見るもよし。WEBサイトには詳しい情報も載っているので、参考にしていただきたい。

所々に案内が貼られていた。神田祭は2年に1回行われる

ドン・キホーテの脇では「神霊入れ」という儀式が行われていた

値段もハイエンドな8800 Ultra

2日に発表のあった新GPU「GeForce 8800 Ultra」だが、早速各社から製品が投入されている。入荷が確認されたのは、玄人志向の「GF8800U-E768HW」、XFXの「PV-T80U-SHF9」、InnoVISIONの「Inno3D Geforce 8800 Ultra」、MSIの「NX8800Ultra-T2D768E」。いずれもリファレンス仕様だが、入荷が早かった玄人志向は完売のショップが多かった。

MSIの「NX8800Ultra-T2D768E」

XFXの「PV-T80U-SHF9」

InnoVISIONの「Inno3D Geforce 8800 Ultra」

玄人志向の「GF8800U-E768HW」。POPだけ残っていた

「完売」と言っても、各ショップとも入荷数をかなり抑えていたためで、全体としての売れ行きはあまり芳しくない状態。値段が10万円超と高額な上、すでにオーバークロック版製品の発売予定も聞こえていることから、「どうせ10万円以上するのなら、高くてもより早いモデルを」というユーザー心理が働いているようだ。

ちなみに今後の入荷予定としては、「LeadtekとASUSが来週入る」としていたショップがあったほか、「LeadtekのOC水冷版が今月末に発売予定」と話すところもあった。

久しぶりのデュアルGPU

別の意味でハイエンドなのは、SAPPHIREから登場した「X1950PRO DUAL」。AMD(ATI)のRADEON X1950 PROをデュアルで搭載するグラフィックカードである。2スロット厚のカードだが、PCI-Express x16スロットが1つしかないマザーボードでも、これ1枚でデュアルGPU環境を構築することができる。

SAPPHIREの「X1950PRO DUAL」。中央のファンの両側にGPU、という配置

2枚差しのCrossFireにも対応しており、クワッドGPU構成も実現できるという

多くのショップで入荷しており、価格は60,000円~63,000円前後。ちょっと特殊な製品であり、まだあまり売れてはいないようだったが、今回だけの入荷となる可能性もあり、入手を考えるのであれば急いだ方がいいかもしれない。ただ、この製品のサイズはかなり大きいので、事前にケースに入るかどうか確認してからの方が良さそうだ。

このPCIブラケットの位置を見れば、かなり背が高いことが分かる

付属のPCIブラケット(VGA出力×2)で、4画面出力も可能になる