【連載】

本日は銭湯日和

30 旗の台「中延記念湯」には不思議な露天風呂が! 豊富な湯がまたお得感あり

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日に日に気温も下がり、秋も深まってきた。熱いお風呂が恋しい季節、今回向かったのは品川区旗の台にある「中延記念湯」である。東急池上線「旗の台」駅より歩いて5分。隣の「長原」駅からも同じくらいの距離のところ、住宅街に佇む銭湯だ。コインランドリー併設、地域の秋祭りがあるのだろうか、玄関には提灯がぶら下がっていた。

「中延記念湯」へは東急池上線「旗の台」駅から徒歩5分

脱衣所内に露天風呂!?

入って、板鍵のついた下足箱を通り、フロントへ。右手のカウンターに女将さん。左手の衝立向こう側がちょっとしたロビースペースになっており、マッサージチェアやソファなどが置かれていて、湯上がりに一休みできる。正面向かって、左が男湯、右が女湯。

脱衣所はゆったり広い。両側と中央にロッカー。青いkeihoku製のはかりと、小さい自販機があるほか、注目したいのは背側にある露天風呂。なんとこちらの銭湯は、露天風呂が脱衣所内にある。

つまり、一度浴室に入って一通り汗を流した後、脱衣所の中を通って露天風呂に移動することになる。そのため、浴室入口から露天風呂入口まで、床にはバスマットの導線が敷かれているのが面白い。露天風呂につかってちょうど見える位置に大型のテレビも置かれている(窓を開ければ音も聞こえるかもしれない)。平日の15時頃、相客は4~5人だった。

無料のスチームサウナに種類豊富な浴槽たち

男湯のイメージ(S=シャワー)

浴室に入ると、正面にはペンキ絵が描かれている。中島絵師が描いたと思われる「富士山」に、田中絵師が描いたと思われる「地球と少年」がハイタッチしているかわいらしいイラスト。共作で「ナカジマ タナカ 25.3.11」のサインもある。

正面と壁側に沿って浴槽が広がっており、細かく分割。座風呂のジェットバス、立って使う強力なジェットバス、足裏を刺激するジェットバス、電気風呂、薬湯(この日はたまたま白湯だった)、水風呂、それに水深10cmくらいの極浅いところがあって、どうやらここは寝転んで使うらしい。

うたせ湯風のパイプもあったが、こちらはボタンを押しても反応しなかったので現在は使われてない様子。また、スチームサウナは利用無料。これに加えて露天風呂もあるのだから、小さいながらもぜいたくなお風呂だ。ちなみに湯は全体的にややぬるめで、42度前後かと思う。小さな子どもも嫌がらずに入れるだろう。

中延記念湯は、毎週日曜日は10時から朝湯の営業がある。段々と湯冷めする時期になっているので、休みの日は明るい内にお風呂に入ってしまうのも、これまたぜいたくな楽しみ方のひとつだ。

※イメージ図は筆者の調査に基づくもので正確なものではございません

筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。

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インデックス

連載目次
第31回 今風に生まれ変わった新宿区「栄湯」で湯とともにライティングを味わう
第30回 旗の台「中延記念湯」には不思議な露天風呂が! 豊富な湯がまたお得感あり
第29回 間接照明も生かした文京区「ふくの湯」はレトロ×モダンなデザイナーズ銭湯
第28回 開店直後から常連客でにぎわう蒲田「天神湯」は、入浴後までくつろぎ空間
第27回 中央区のデザイナーズ銭湯と言えば「湊湯」--間接照明にこだわりサウナも
第26回 深夜早朝もOK! 個性派銭湯「神田アクアハウス江戸遊」は便利に使える
第25回 出勤前のひとっ風呂にもってこい! 大田区「幸の湯」で黒くない天然温泉を
第24回 『昼のセント酒』でも愛された銭湯! 江戸川区「鶴の湯」には目玉が2つある
第23回 銭湯ファン界隈でも話題の「ひだまりの泉 萩の湯」に"都内最大銭湯"を実感
第22回 忙しない東京時間をリフレッシュ! 四ツ谷「若葉湯」は心が落ち着く場所
第21回 生まれ変わった台東区「天然温泉 湯どんぶり栄湯」で露天風呂を思う存分
第20回 銭湯マニアも虜にする大田区「明神湯」--面構えから女将さんの笑顔まで完璧
第19回 東京には花屋兼業の銭湯がある--豊島区「前田湯」は入り口でメルヘン気分
第18回 観光心もくすぐる東京銭湯で唯一の存在! 台東区「燕湯」は厳しくも温かい
第17回 東京都ではレアな非加盟銭湯! 文京区「君の湯」には420円以上の安らぎあり
第16回 「西品川温泉 宮城湯」も銭湯価格! 露天風呂も備えた心配りがうれしい
第15回 江東区「日の出湯」の魅力は温度にあり--心地よい温度は安心感をもたらす
第14回 丸い小窓から富士山が! 目黒「文化浴泉」でなめらかなnano湯を楽しむ
第13回 たとえ歩いても、だから白金「アクアガーデン 三越湯」に来たくなる!
第12回 正月は朝湯でさっぱりと! 西荻窪「秀の湯」は子連れにも優しい銭湯
第11回 生まれ変わった町田の銭湯「大蔵湯」で、お風呂本来の気持ち良さを知る
第10回 はるばる通うのも悪くない! 風格ある荒川区「帝国湯」で激熱の洗礼を
第9回 生まれ変わった小岩「武蔵湯」は、薬湯の浅風呂で半身浴もよし
第8回 最後の"三助"がいた「日暮里 斉藤湯」は初めての子連れ銭湯にもぴったり
第7回 驚きの軟水で美肌を実感!? 板橋「花の湯」は女将さんのキャラメルも魅力
第6回 荒川区「梅の湯」もリニューアル! 開放的な現代風銭湯で水素水風呂も堪能
第5回 生まれ変わった大久保「万年湯」に行ってみた! 常連からも「いいお湯だね」
第4回 派手さはないが味わいたっぷり! 中野区「上越泉」は女将さんも魅力のひとつ
第3回 「大田黒湯温泉 第二日の出湯」に今、巨大なゴジラ現る!
第2回 若者にも高齢者にも優しい銭湯! 高田馬場「世界湯」は壁画で世界を描く
第1回 大にぎわいなのには訳がある! 世田谷「天狗湯」はいろんな意味で気持ちいい

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