東京メトロは16日、地下鉄開通90周年記念イベントの概要を発表した。上野~浅草間(現・銀座線)の開通から90周年を迎えることを記念し、10月27日から各種イベントを開催。12月には総合研修訓練センターや中野車両基地の一般公開、銀座線内に残る幻の駅「旧万世橋駅」「旧神宮前駅」のライトアップも予定されている。

12月10日の中野車両基地一般公開では、丸ノ内線旧500形車両などが公開される予定

地下鉄開通90周年を記念したロゴマークも

東洋初の地下鉄として上野~浅草間が開通したのは1927(昭和2)年12月30日。地下鉄開通90周年イベントでは、地下鉄開業日を跨ぐ2017年10月27日から2018年1月24日までを中心に各種イベントを用意し、「地下は、未来だ。これからも。」をキャッチコピーに「90年間の歴史と、お客様への感謝の気持ちを広くお伝えするとともに、未来にわたり『東京の案内役』としての役割を担っていく想いを込めて実施する」(東京メトロ)という。

10月27日からは東京メトロ沿線を舞台とした「90日間スタンプラリー」と、銀座線にまつわるクイズを毎日出題する「東京メトロアプリ 銀座線1問1答クイズ」を実施(ともに実施時期は1月24日までの90日間)。12月3日には新木場車両基地に隣接する総合研修訓練センターを一般公開(応募制)し、社員育成の最前線を紹介する。

12月10日には銀座線・丸ノ内線の中野車両基地を一般公開(応募制)。昨年、アルゼンチンから"里帰り"し、補修工事を行っていた丸ノ内線旧500形車両をはじめ、銀座線で活躍した01系や今年導入された1000系特別仕様車両、丸ノ内線の現行車両02系を公開する。

総合研修訓練センターは2016年4月に開設

旧万世橋駅。期間限定でライトアップされる

銀座線内に残る幻の駅「旧万世橋駅」「旧神宮前駅」のライトアップは12月上旬~中旬にかけて期間限定で実施され、それぞれの現在の姿を見ることができる。12月17日には「東洋初の地下鉄復刻スペシャル」(一部応募制)として、銀座線1000系特別車両を使用したイベント専用列車を運行。地下鉄開通当時の係員の制服も復刻するという。

その他、12月1日に「Tokyo Metro To Me CARD 地下鉄開通90周年限定カード」発行、12月2日から1月28日まで地下鉄博物館特別展「地下鉄開通90周年展」、12月下旬に「新春デパート巡り乗車券」発売(事前抽選制)、1月に「地下鉄開通90周年記念シンポジウム」(応募制)、1月20日に「かみてつワークショップ」(応募制)も予定されている。各イベントの詳細については「別途ニュースリリースにてお知らせしてまいります」とのこと。