JR東日本が10月14日に実施するダイヤ改正(上野東京ライン・常磐線・東北本線などが対象)で、東北本線黒磯駅以北の区間は一部列車を除き、新白河駅で乗換えが必要な輸送体系に変更される。黒磯~新白河間の普通列車は現行ダイヤより下り・上り2本ずつ減便され、日中時間帯を中心に半数近くが気動車による運行となる。

JR東北本線黒磯~新白河間はダイヤ改正が行われる10月14日以降、日中時間帯を中心に半数近くが気動車による運行に(写真は磐越東線の普通列車)

このダイヤ改正については今年7月に詳細が発表されており、東北本線黒磯駅以北の区間に関して「黒磯駅の電力設備改良工事に伴い、黒磯~新白河間の普通列車に使用する車両を変更し、同区間で折り返し運転を行います」「黒磯~新白河間に新たに『E531系』を投入します。また、一部の列車は『キハ110系』で運転します」とした上で、利用状況に合わせて黒磯~新白河間の列車本数を見直すことも明らかにしていた。

現行ダイヤでは、黒磯~新白河間の普通列車は1日あたり下り19本・上り19本運行され、深夜の下り1本、早朝の上り2本は白河駅発着、その他の普通列車はすべて郡山方面へ直通している。ダイヤ改正が行われる10月14日以降、黒磯~新白河間では日中時間帯に下り・上り2本ずつ減便され、1日あたり下り17本・上り17本(うち下り1本・上り1本は白河駅発着、他は新白河駅発着)に。なお、黒磯~新白河間が運転取りやめとなる下り2本・上り2本ともに、新白河~郡山間ではダイヤ改正後も列車が設定されている。

黒磯~新白河間の普通列車は下り・上りともに17本中9本が電車、8本が気動車とされている。下りは黒磯駅10時25分発から同駅15時20分発まで5本連続、上りは新白河駅9時54分発から同駅16時20分発まで6本連続で気動車による運行となる。その後も夕方から夜にかけて気動車の普通列車が設定されている。

朝の通勤・通学時間帯の列車は電車での運行とされ、車両変更で座席数が最大150席増える列車もあり、着席チャンスが拡大するとのこと。早朝・深夜を除き、黒磯駅で宇都宮方面、新白河駅で白河・郡山方面の普通列車と接続が図られ、それぞれ10分以内で乗り換えられる列車も多く設定された。新白河駅では同一ホームで乗換えも可能(一部列車は除く)。東北新幹線郡山・仙台方面との接続も改善されるという。