Intelは8月21日(米国時間)、予告通り同社製最新CPU「第8世代Intel Coreプロセッサ」を発表した。製造プロセスは前世代の第7世代Coreプロセッサ("Kabylake")と同様に14nm+を採用。まずは2in1 PCや薄型ノートPCに向けて、型番に「U」が付いたTDP15Wの製品を投入する。

今回発表されたのは「Intel Core i7-8650U」「Intel Core i7-8550U」「Intel Core i7-8350U」「Intel Core i7-8250U」で、薄型ノートPC向けながらすべてが4コア/8スレッド製品となる。

公開された「Intel Core i7-8650U」「Intel Core i7-8550U」「Intel Core i7-8350U」「Intel Core i7-8250U」のスペック

第8世代Coreプロセッサのダイショット

前世代の薄型ノートPC向けCore i7/i5プロセッサでは、2コア/4スレッドの実装だったところ、第8世代のCore i7/i5では、コアとスレッド数の強化に加えて、設計や製造工程の改善により、マルチタスク処理で最大40%の性能向上を実現するという。

前世代比でマルチタスク処理において最大40%の性能向上

コア数の増加で25%、設計や製造工程の改善も含めて最大40%

Intelではコンテンツ制作におけるパフォーマンスの高さをアピール。4Kや360動画向けのメディアエンジンや、リアルタイムでの4Kレンダリングに対応するIntel Quick Sync Video(Intel QSV)により、5年前のPCと比較して4Kの動画製作で最大14.7倍、Adobe Lightroomの処理で最大2.3倍、さらに第7世代比でもAdobe Lightroomは最大28%、写真の整理や編集は最大48%のパフォーマンス向上が得られるとしている。

5年前のPCや前世代と比較して、コンテンツ制作で高い性能向上を実現するという

第8世代Coreプロセッサを搭載したデバイスは、9月の登場を予定する。2017年9月1日から6日までドイツのベルリンにて「IFA 2017」が開催される。この場で各PCメーカーから搭載PCが発表されるものとみられる。また、秋にはデスクトップ向けモデル、さらにワークステーション向けやゲーミングPC向けの製品なども近く発表を予定するという。

9月に搭載デバイスがお目見え

デスクトップ向けなどは近日発表の予定だという