東京都交通局は29日、日暮里・舎人ライナーのダイヤ改正を実施する。朝ラッシュ時間帯の混雑緩和を図るため、日暮里・舎人ライナーでは今月から新型車両320形が営業運転を開始しており、5月29日から混雑緩和と利便性向上を目的に平日のダイヤが一部変更される。なお、土休日のダイヤの変更はないとのこと。

日暮里・舎人ライナーで営業運転を開始した新型車両320形

5月29日に実施される日暮里・舎人ライナーのダイヤ改正では、平日の早朝から朝ラッシュ時間帯にかけて列車を増発。現在、見沼代親水公園駅を平日朝6時台に発車する列車は17本、7時台に発車する列車は17本だが、ダイヤ改正後は6時台に18本、7時台に18本が発車する。運転本数を増やすことで、平日朝の混雑緩和・利便性向上を図る。

日暮里・舎人ライナーは既存の300形・330形に加え、新型車両320形が1編成(321-1、321-2、321-3、321-4、321-5)増備されたことで、車両数は計90両(5両編成×18編成)となった。2015年10月にデビューした330形は三菱重工製の車両だったが、今月から営業運転を開始した新型車両320形は300形と同じく新潟トランシス製の車両。グリーンのラインを配したダイナミックな外観が特徴となっている。

新型車両320形は1両あたり片側2ドアで、乗降りをスムーズにするために両開きドアを採用。車内のドア上には、2画面の液晶モニターと日暮里・舎人ライナーの路線図が交互に配置されている。混雑緩和を図るため、座席をすべてロングシート化して車内空間を拡張し、吊り手も増設。その他、紫外線・熱線を吸収する窓ガラスの採用、車内空間と前照灯・尾灯のLED化も特徴(既存車両300形との比較)に挙げられている。