内閣府は3月11日、特殊詐欺に関する世論調査の結果を発表した。調査期間は1月12日~22日、有効回答は18歳以上の日本国籍保有者1,878人。

自分は被害に合わないと思う理由は?

オレオレ詐欺など特殊詐欺に対する意識を尋ねると、39.6%が「自分は被害に遭わないと思う」と回答。年代別にみると、30代以降では年代が上がるにつれてその割合は高くなり、70歳以上では最も多い50.7%に上った。

オレオレ詐欺など特殊詐欺に対する意識(出典:内閣府Webサイト)

「自分は被害に遭わないと思う」「どちらかといえば被害に遭わないと思う」(41.1%)と答えた人に理由を聞くと、1位「知らない番号の電話には出なかったり、不審な電話はすぐ切ったりするから」(62.0%)、2位「だまされない自信がある(家族の声やうそを見分けられる自信がある)から」(46.3%)、3位「いつも誰かに相談するようにしている」(40.1%)となった。

被害にあわないと思う理由(出典:内閣府Webサイト)

年代別にみた場合、「だまされない自信がある」と答えた割合は70歳以上が最も多かった(50.6%)のに対し、「相談するようにしている」は70歳以上が最も少なかった(31.1%)。

警察庁によると、2016年に発生した特殊詐欺は1万3,237件(前年比3.7%増)で、このうち65歳以上の高齢者が被害に遭ったケースは全体の78.0%に上る。同庁は「特殊詐欺被害を防止するために、引き続き広報・啓発活動を行う共に、水際での阻止に向けて、金融機関への働きかけや無人ATM設置管理者と協力を図る、などの対策を講じていく」と話している。