ライオンはこのほど、「タオル利用に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は2016年11月25日~28日、首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)に住む20~50代の既婚女性500人を対象に、インターネットで実施したもの。

お風呂あがりのタオルの利用状況

お風呂あがりに使いたいタオルを、実際のお風呂上りに使っているか尋ねたところ、76.8%が「思い通りに使えていない」と答えた。「思い通りに使えている」は23.2%となっている。お風呂あがりに思い通りのタオルを使えていない人のうち、小さめ、もしくは薄めのタオルで済ませている人は79.2%だった。

お風呂あがりのタオルに対する我慢

小さめ、もしくは薄めのタオルで済ませている人に、その理由を聞いたところ、もっとも多い回答は「(大きくて厚いタオルは)乾きにくいから」(55.9%)だった。2位は「干すスペースが困る」(50.0%)、3位は「洗濯の手間がかかる」(47.7%)となっている。

また、お風呂あがりのタオルの利用に関して、タオルの乾きにくさやニオイについてどの程度感じているか尋ねたところ、62.0%が「悩んでいる」と答えた。

タオルの乾きにくさ・ニオイへの悩み

ニオイ悩みの具体的なシーンを尋ねると、88.7%が「湿った状態のタオルを使うとき」、83.5%が「部屋干ししているとき」と回答しており、ぬれたタオルのニオイを特に気にしていることがわかった。

タオルのいやなニオイはどのような時に気になりますか

ニオイに対する対処法を聞くと、57.7%が「柔軟剤で消臭・香りづけ」と答えた。次いで「天日干し」(56.7%)、「使ったらなるべく早くこまめに洗う」(44.8%)となっている。

ライオンお洗濯マイスターの山縣義文さんによると、大きく厚手のタオルは乾きにくいため、きちんと乾かずに湿った状態が続くとイヤなニオイが発生するという。洗濯の時に落とし切れなかったわずかな「汚れ」が化学的に変化したり、「菌」による作用を受けたりするのが原因であるとのこと。

菌は高温多湿を好み、洗濯物がぬれて乾くまでの時間が長いほど菌が増えるため、洗濯物は早く乾くように干し方を工夫することが大事だという。「菌の作用を抑えるために抗菌作用のある洗剤などを使うことも大切になります」と山縣さん。

バスタオルが乾きやすい干し方

今回の調査では、バスタオルの普段の干し方は「二つにそろえて干す」(36.4%)がもっとも多かったという。しかし、実際は「二つにそろえて干す」のは乾きにくく、蛇腹に干したり、ずらして干すほうが早く乾くとのこと。「同じスペースでも干し方の工夫によって、洗濯物のニオイの発生は防げます」と山縣さんはアドバイスしている。