韓国サムスン・エレクトロニクスは21日(現地時間)、韓国・ソウルで「Samsung SSD Global Summit 2016」を開催し、SSD製品の新モデルとなる「Samsung 960 PRO」「Samsung 960 EVO」を発表した。イベントの模様は追ってお伝えするとして、「Samsung 960 PRO」「Samsung 960 EVO」の概要を紹介する。
Samsung 960 PRO / EVOは、M.2フォームファクタ、PCI Express Gen3 x4、NVMeプロトコルに対応したSSDだ。現行モデル「950 PRO」の後継となる。両者とも2016年10月から出荷を開始する予定だが、日本での発売時期と価格は明らかになっていない。
960 PROは主にプロフェッショナルユーザーをターゲットとし、容量ラインナップと北米価格は、512GBが329ドル、1TBが629ドル、2TBが1,299ドルとなる。M.2ながら、2TBの大容量モデルを実現した点が大きなトピックだ。一方、メインストリーム向けの950 EVOは、250GBが129ドル、500GBが249ドル、1TBが479ドルとなっている。
いずれも、Samsungの第3世代V-NANDフラッシュメモリを採用し(3次元構造のNANDフラッシュメモリ)、960 PROは2bit MLCタイプ、950 EVOは3bit MLCタイプだ。主な読み書き性能と、保証およびTBW(Total Byte Written)は以下の通り。
960 PRO
- シーケンシャルリード : 最大3,500MB/秒
- シーケンシャルライト : 最大2,100MB/秒
- ランダムリード : 最大440,000IOPS
- ランダムライト : 最大360,000IOPS
- TBW : 500GBモデル(400TB)、1TBモデル(800TB)、2TBモデル(1,200TB)
- 保証 : 5年(もしくはTBWの範囲内)
950 EVO
- シーケンシャルリード : 最大3,200MB/秒
- シーケンシャルライト : 最大1,900MB/秒
- ランダムリード : 最大380,000IOPS
- ランダムライト : 最大360,000IOPS
- TBW : 250GBモデル(100TB)、500GBモデル(200TB)、1TBモデル(400TB)
- 保証 : 3年(もしくはTBWの範囲内)