リコーインダストリアルソリューションズは4日、画像処理用手動絞りレンズ「RICOH FL」シリーズに、焦点距離12mmのモデル「FL-BC1220-9M」を追加した。8月8日から発売する。価格はオープン。
Cマウントに対応する焦点距離12mmの広角FAレンズ。画角が広く、周辺部まで精密に描写する高い解像力を有す。
用途としては、高密度基板の実装状態チェックや、対角600mm程度の金属板金におけるヘアライン状態の確認、シート状フィルムの微細キズの検知、液晶ディスプレイの画素抜けチェックなどを想定。一度に多くの対象物を検査する場合や、より広い範囲を細部まで詳細に検査するのに適している。
センサーサイズは1型、画素数は900万ピクセルで、本体は直径42mmとコンパクト。フォーカス方式にはフローティング機構を採用した。無限遠から至近距離までの全域において、歪みの少ない画像が得られる。
そのほか主な仕様は、対応画素数が400万 / 600万 / 900万画素、最大口径比が1:2.0、絞り範囲が2.0~16。水平画角は、1/3型で22.7度、1/2型で30.0度、1/1.8型で33.6度、2/3型で40.6度、1型で57.0度。80mmの至近距離から使用でき、バックフォーカスは14.1mm、フィルターサイズは40.5 P=0.5mとなっている。本体サイズは直径42mm、長さ60.5mm、重量は156g。