「酸っぱい臭い」「納豆みたい」とも評される足の臭いは、一年の中でも夏が特に気になる季節。この足の臭いの原因「イソ吉草酸」は、靴の中で足が蒸れ、エクリン腺という汗腺から出た汗や垢が雑菌・バクテリアによって分解されることで生まれる。これがあの不快な臭いの発生源なのだ。

気づかないうちに足の臭いで周囲をノックアウトしていないだろうか

臭いを発生させる3つの行為

一般的に不快な臭いレベルは400~500と言われており、チーズは500~600、納豆は600~700となっている。蒸れて「イソ吉草酸」が発生した足の臭いは400~500で、納豆まではいかないにしても、実際にかなりの臭いを発生させているようだ。

この嫌な臭いをできる限り目立たなくさせるべく、知らず知らずのうちに臭いを発生させてしまう3つのNG行為を紹介しよう。

靴の選び方が合っていない

足は季節を問わず、毎日コップ1杯分の汗をかくとされている。通気性の悪いレザーやビニール、ゴム素材の靴を履けば、それだけ靴の中で足が蒸れ、あの嫌な臭いが発生しやすくなるのは自明の理と言える。

サイズの合わない靴を履くことも、足を緊張させて汗などの老廃物を過剰に分泌させ、臭いを誘発する原因になるので要注意だ。

通気性・吸湿性の悪い靴下を履く

ナイロンやポリエステルといった通気性・吸湿性の悪い素材の靴下も、蒸れやすく臭いを発生させる原因。オフィス仕様のストッキング×パンプスや、ビジネス用靴下×革靴は最悪の組み合わせといえよう。靴は変えられなくても、せめて靴下の素材だけでも吟味しよう。

手入れ不足

足の洗い方が不十分だと古い皮脂や角質汚れ、雑菌などが残り繁殖して臭いを発生させてしまう。通常よりも汗量の増える夏は、特にしっかり洗わないといけない。

簡単重曹フットバスを活用

エクリン腺から出てきた汗自体には臭いはないので、足の雑菌を減らすことさえできれば、イソ吉草酸は発生しない。つまり、毎日のケアでしっかり殺菌できていればよいわけだ。

消臭機能を持たせた市販のケア製品を使用するのが手軽だが、自宅にあるもので代用してみるのも手だ。以下に紹介する「重曹フットバス」も参考にしてみてほしい。

(1)石けんで指や爪の間を丁寧に洗う
(2)泡や石けんカスが残らないよう丁寧にすすぐ
(3)洗面器にお湯を張り、食用の重曹を大さじ2~3杯入れて溶かし、足をつける
(4)10~20分ほどつけたら、しっかり水気を拭き取り乾燥させる

座敷での会食や友人の部屋にお呼ばれしたときなど、外出先で靴を脱ぐシーンは案外多いもの。汗量の増える夏はいつも以上に気を配って、いつ靴を脱いでもOKな「女子力の高い足元」をキープしよう。

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