既報の通り、米Microsoftは5月5日(現地時間)の公式ブログで改めて、Windows 10無償アップグレードの終了と有償化を明言した。

記者発表会で語る日本マイクロソフト 取締役代表執行役社長の平野拓也氏

日本の状況はというと、去る4月27日に日本マイクロソフトが記者発表会を開催し、平野拓也社長が「無償アップグレードの期間延長は絶対にない」と発言。

完全に終了する日時や、どのように終了するかは明らかになっていないものの、日本マイクロソフトは「情報が更新されしだいアナウンス」としている。もちろん、最後まで明確に線引きされない可能性もなくはない。

Windows 10無償アップグレードが終了したあとに、Windows 10を導入するにはどうするか。

現時点では、Windows 7やWindows 8.1からWindows 10へのアップグレード、またはWindows 10の新規インストールとも、Windows 10 Home / Proのフルパッケージ版を購入することになる。参考までに、日本のマイクロソフト ストアでの税込価格は、Windows 10 Homeが19,008円、Windows 10 Proが27,864円だ。

マイクロソフト ストアから引用

過去のWindowsだと、既存Windowsのユーザーを対象として、フルパッケージ版より安価な「アップグレード版」が提供されていたが、Windows 10のアップグレード版は今のところ予定がない。ユーザー側としてはぜひ提供してほしいものだが、日本マイクロソフトに聞いても未定としか返ってこないのは仕方ないところだ。

自作PCのユーザーなら、各種のPCパーツとセットでのみ買える「Windows 10 DSP版」を購入するのも有効な手段。価格は一緒に買うPCパーツにもよるが、税別の最安近辺だと、Windows 10 Home DSP版が15,000円前後、Windows 10 Pro DSP版が22,000円前後だ。PCパーツを取り扱っているショップなら、たいていは通販でも購入できる。

いずれにしても、Windows 7とWindows 8.1のPCは、Windows 10無償アップグレードが終了する2016年7月29日までに、できるだけ早めにWindows 10へとアップグレードするべきだ。オフィスのPCなどは状況が異なると思うが、個人のPCなら少なくとも15,000円(Windows 10 Home DSP版)くらいのコストは節約できるので、無償アップグレードを利用しない手はない。最新ハードウェアへの対応や、OSそのものがセキュリティ面で強固になっている点でも、Windows 10にする価値はある。

なお、Windows 7のメインストリームサポートは2015年1月13日に終了しており、延長サポートは2020年1月14日までだ。延長サポートが終了すると、セキュリティ更新プログラムも提供されなくなる。Windows 8 / 8.1は、メインストリームサポート終了日が2018年1月9日、延長サポート終了日が2023年1月10日だ。この点もぜひ覚えておいてほしい。