台湾ASRockはこのほど、型番に「K」がついていないSkylake世代ののCPUで、オーバークロックを可能とする技術「ASRock SKY OC」を発表した。Intel Z170搭載の同社製マザーボード向けに提供されている最新BIOSを適用することで、「SKY OC」が利用可能となるという。

現在のIntel CPUでは、Intel Core i7-6700KやIntel Core i5-6600Kといった型番に「K」が付くモデルでのみ、クロック倍率とBCLKの変更が可能で、それ以外のモデルはオーバークロックに対応しない。しかし、「SKY OC」を使うこと、K型番以外のCPUでもBCLKを上げることが可能となり、これにより動作クロックを引き上げることができるという。

同社が公開した検証結果によると、定格3.3GHzのIntel Pentium G4400は、36%アップの約4.5GHz(4,489.16MHz)、定格3.7GHzのIntel Core i3-6100は、19%アップの約4.4GHz(4,403.70MHz)、定格2.7GHzのIntel Core i5-6400は60%アップの約4.3GHz(4,318.95)、定格3.4GHzのIntel Core i7-6700は32%アップの約4.5GHz(4,487.39MHz)までオーバークロックできたとしている。

一方で、オーバークロックが可能となったトレードオフとして、CPU内蔵のグラフィックス機能が無効となり、ディスクリートGPUを用意しなければならないことに加え、Turbo倍率やC-Stateも無効となることを挙げた。

また、現状はIntel Z170搭載マザーボードのみの対応となっているが、ASRockによると「ASRockの熟練エンジニアたちを信じてくれれば、近いうちにクリスマスギフトが届けられるだろう」としており、Intel H170やIntel B150搭載マザーボードにおける「SKY OC」対応も匂わせている。

対応マザーボードとBIOSのバージョンは以下の通り。