エプソンは1日、インクジェットプリンタ/複合機「Colorio(カラリオ)」シリーズの2015年秋モデルとして、A3対応の複合機「EP-978A3」を発表した。9月10日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は30,000円台中盤の見込み。
EP-978A3は、2014年モデル「EP-977A3」の後継に当たる。「ふだんはA4、ときどきA3」をコンセプトに、A4モデル並みの本体サイズでA3印刷を実現したモデルだ。新しい要素としては、よりすっきりとした新デザイン、画像処理技術「オートフォトファイン!EX」の強化による暗部階調性の向上、普通紙画質の向上(背景除去・文字くっきり・細線強調)、NFC機能の搭載などが挙げられる。
そのほかの機能はEP-977A3を引き継ぐ。印刷開始に合わせて自動で電源オン、および操作パネルと排紙トレイがオープンしたり、印刷終了後に電源をオフにすると排紙トレイが自動クローズといった動作が可能だ。
インク構成はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)という全6色染料で、各色独立のインクカートリッジとなる。最大プリント解像度は5,760×1,440dpi、最小インクドロップは1.5plだ。印刷スピードの目安は、L判写真で約13秒、A3写真(光沢紙)で約1分55秒。L判光沢用紙を使った印刷コストの目安は約25.5円だが、大容量インクカートリッジの場合は約19.9円だ。
給紙場所は、上下2段のフロントトレイと、手差し用のリアトレイ。フロントトレイの容量は、上段がハガキで20枚、下段が普通紙で100枚(ハガキで40枚)。リアトレイは1枚単位の手差しで、A3用紙はリアトレイを使う。また、自動両面印刷とCD/DVD/BDレーベル印刷にも標準で対応している。
イメージセンサーは光学4,800dpiのCIS、対応原稿サイズはA4。インタフェースは、USB 2.0、外部機器接続用USBポート、10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、IrDA(赤外線)。本体サイズは使用時がW479×D668×H295mm、トレイなど収納時がW479×D356×H148mm、重量は約8.7kg(インクカートリッジと電源ケーブルを含まず)。