UQコミュニケーションズは15日、WiMAX 2+向け新料金プラン「UQ Flat ツ-プラス ギガ放題」を発表した。「UQ Flat ツ-プラス おトク割」適用時で、月額4,380円(税別)で月間データ容量に上限がなく使い放題となる。契約は2年で、途中契約解除は解除料金が必要となる。契約期間の条件のないプランも、月額5,880円(税別)で用意する。2月20日より提供を開始。

新プランは、同社が提供するモバイル通信サービス「WiMAX 2+」の最大速度が、キャリアアグリゲーション(CA)や4×4MIMO技術といった高速化技術の導入により、下り最大110Mpbsから同220Mbpsへ2倍化することにともなうもの。UQでは、こうした高速化を「ヤ倍速」と呼称し、CAや4×4MIMOの利用で、次の段階では440Mbpsを、将来的には1Gbpsの高速通信を目指す。

なお、CAとは複数の電波を同時に使用する技術で、通信の高速化や安定化、効率化を図ることができる。また、MIMO技術は複数のアンテナを送信端末・受信端末に内蔵し、複数のデータを同時に送受信する技術。4×4MIMOでは、両端末それぞれに4本のアンテナが内蔵される。

CAは、WiMAX 2+対応周波数帯の拡張を行うことで利用可能となる。CA対応エリアは2015年2月12日に拡張を行う栃木県真岡市から、順次全国へ展開する。一方、4×4MIMOは、一部エリアを除いて2015年3月末までに全WiMAX 2+エリアで利用可能となる予定。

2月20日の新規プラン導入に合わせ、通信量無制限となる既存の2年契約プラン「UQ Flatツープラス」では、2月20日以降の契約者に月間7GBの容量制限が適用される。7GBを超えた場合、通信速度は送受信最大128kbpsに制限される。2月19日までの契約者は、課金開始月から25カ月は制限なく利用できる。

新プランでは月間の容量上限は設けられないが、2015年4月以降は前日までの直近3日間の通信量が3GB以上になると、翌日にかけて速度制限が適用される場合がある。また、auの4G LTEオプション対応機種では、LTEの利用に対し月間7GB上限が設定されるため、LTEの利用で容量を超過した場合WiMAX 2+の通信にも制限がかかってしまう。

新プランの新規加入では、3カ月間は月額3,696円(税別)で提供するお試しキャンペーンを展開する。さらに、1月30日から3月31日までに新規加入もしくはWiMAX料金プランからの変更を行なうと、au 4G LTE回線を使用できるLTEオプション月額1,005円(税別)が、2015年5月末まで無料となる(LTEオプション対応ルータ使用時のみ)。