アユートは12月21日、東京秋葉原で行われた「ポタフェス2014」の会場で、iriverの副社長James Lee氏と、JH Audio社長Andy Regan氏、JH Audio創業者Jerry Harvey氏のトークショーを開催。その中で、Astell&KernブランドとJH Audioが独占的なパートナーシップ契約を結んだと発表した。

左から、iriver副社長James Lee氏、JH Audio社長Andy Regan氏、創業者のJerry Harvey氏

提携内容は、JH AudioのユニバーサルIEM(インイヤーモニター)を、全世界でAstell&Kernのディストリビューターが取り扱っていくというもの。日本国内ではアユートが販売を行うことになる。ファーストモデルとして「SIREN」シリーズの「LAYLA」と「Angie」が発売される。発売時期は決定していないが、2製品とも2015年1月には受注開始できるように調整中だ。なお、価格は現時点では未定となっている。

左が「LAYLA」で「Angie」

LAYLAは、JH Audio製ユニバーサルIEMのフラッグシップモデル。高中低域それぞれ4本ずつの12ドライバー構成を採用している。ベゼル部分は焼きを入れたチタン製で、ギターのピックをモチーフにしたデザイン。ハウジング部分はカーボン素材で、音導管はステンレス製だ。

Angieは高域が4本、中域と低域がそれぞれ2本ずつの8ドライバー構成を採用したモデル。ベゼル部分はアルマイト加工を施したアルミ製で、フェイスプレートはカーボン製、ハウジングはケブラー製となっている。

Jerry Harvey氏

Astell&KernとJH Audioは、1年前に「Roxanne」をベースにしたコラボモデルを発表している、Roxanneはステージモニター用としての性格が強いモデルだったが、今回の2製品はリファレンスモニター用としての性格が強いとのことだ。

なお、アユートが販売するLAYLAとAngieには、通常のφ3.5mmのケーブルに加え、φ2.5mmの4極バランスケーブルが付属する。

Jerry Harvey氏は、Astell&Kernのことについて「1年前にコラボモデルを開発したときから、革新的なポータブルオーディオ機器メーカーとして注目していた」と提携の経緯を説明。その上で、「革新的なブランドとコラボできることを感謝している。また、日本のファンの感度の高さに感銘を受けている」と、日本のユーザーに向けてコメントした。

また、ポタフェス2014のアユートブースでは、ポータブルハイレゾプレーヤー「AK100MKII」の限定カラーバリエーションモデル「AK100MKII LTD Sapphire Blue」や、beyerdynamicのヘッドホン「T5p」をAstell&Kernのプレーヤー向けにカスタマイズした「AK T5p」も展示されていた。