米NVIDIAは18日(現地時間)、米国・ニューオリンズで開催中のスーパーコンピュータ分野の国際会議「SC14」において、スーパーコンピュータ向けの新ハイエンドGPU「NVIDIA Tesla K80」を発表した。
「NVIDIA Tesla K80」は、コンシューマ向けGPUで採用するMaxwell(開発コード名)アーキテクチャではなく、前モデルの「NVIDIA Tesla K40」と同じ、Kepler(開発コード名)アーキテクチャをベースとしたGPU。倍精度浮動小数点演算のは最大2.91TFLOPS(GPU Boost時)、単精度は最大8.74TFLOPS(GPU Boost時)と、「NVIDIA Tesla K40」のおよそ1.75倍の演算性能を実現する。
「NVIDIA Tesla K40」では、GPUコアに"GK110B"を採用していたが、「NVIDIA Tesla K80」では"GK210"という新コアを2基搭載する。CUDAコア数は4,992基で、1GPU当たり2,496基となる。GK110コアではCUDAコア数は2,880基だったことを考えると、GK210がGK110と同様に15基のSMXを持つと仮定した場合、15基のうち2基を無効化していると思われる。
メモリはGDDR5 24GBで「NVIDIA Tesla K40」から倍増。またメモリバンド幅も288GB/sから480GB/sと増加した。
「NVIDIA Tesla K80」は、CrayやDELL、HPなどのサーバベンダから搭載製品が投入されるほか、NVIDIA販売代理店を経由し、販売するといしている。