オリンパスイメージングは8月28日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」を発表した。自分撮り機能とスマートフォンとの連携機能を強化している。発売は9月下旬で、価格はオープン。

推定市場価格は、ボディ単体で66,000円前後(以下すべて税別)、パンケーキ電動ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」をセットにした「14-42mm EZレンズキット」が81,000円前後、さらに望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6R」を加えた「14-42mm EZダブルズームキット」が96,000円。ボディカラーはホワイト、シルバー、ブラックの3色を用意している。

OLYMPUS PEN Lite E-PL7 14-42mm EZレンズキット

「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」は背面のタッチパネル液晶モニターが下方向に開くことが大きな特徴。上開き式に比べ、タッチ操作による自分撮りが快適に行える。E-PL7ではモニターを下開きにすると「自分撮りモード」が起動。モニターが鏡のようなミラー表示になり、タッチ1秒後にシャッターが切られるなど、多彩なセルフ撮影機能を利用できる。「自分1人撮り」に限らず、家族や友人との「自分含め撮り」にも便利だ。

3型・104万画素のタッチパネル液晶が下に開く

3軸VCM手振れ補正機能を本体に内蔵

Wi-Fi機能を内蔵し、専用アプリ「OI.Share」を進化させ、「スマートフォンと一緒に使う」ことを念頭に開発したこともE-PL7におけるポイントだ。撮影した写真の転送用途に留まらず、スマートフォンからE-PL7を操作して、セルフタイマー連写やインターバル撮影、ライブバルブ撮影といった多彩なリモート撮影が行える。

アートフィルター機能は、ノスタルジックな雰囲気の「ヴィンテージ」と、特定の色だけを残したモノクロ写真に加工する「パートカラー」を追加し、全14種類となった。パートカラーでは自然なグラデーションを活かした色指定も可能だ。

画像処理エンジンは、同社のフラッグシップ機「OM-D E-M1」と同じ「TruePic VII」を搭載。さらに、「OM-D E-M10」と同じ「3軸VCM手振れ補正機能」を本体に内蔵している。

PEN E-P5から継承したデザイン

E-PL7の主な仕様は、マウントがマイクロフォーサーズ、撮像素子が4/3型(17.3×13mm)・有効1,605万画素のLive MOSセンサー、対応感度がLOW(ISO100相当)、ISO200~ISO25600、シャッター速度が1/4,000~60秒、連続撮影速度が最速約8コマ/秒となっている。液晶モニターは3型で約104画素、16:9のアスペクト比となった。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I、Eye-Fiカード対応)が利用可能だ。動画記録画素数は最大1,920×1,080ドット/30p。

電源は新型のリチウムイオン充電池「BLS-50」で、撮影可能枚数は約350枚。本体サイズはW114.9×D38.4×H67.0mm、重量は本体のみで約309g、バッテリーとメモリーカードを含む状態で約357gとなっている。

E-PL7は、8月30日と31日に東京・JR秋葉原駅・電気街口改札内イベントスペースで開催される「PEN コレクション 2014」で手にとって試すことができる。また、9月13日と14日の東京・ベルサール秋葉原での開催を皮切りにスタートする「OLYMPUS Photo Festa 2013」でも、同様にタッチ&トライができる。OLYMPUS Photo Festa 2013は、大阪、名古屋、仙台、広島、札幌、福岡でも順次開催される。