米ソニーは6日(現地時間)、35mmフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラ「α7S」を発表した。4K動画撮影やISO409600の感度に対応する。発売日と価格は未定だ。

α7S

α7Sは、35mmフルサイズで有効1,220万画素のExmor CMOSセンサー、画像処理エンジンにBIONZ Xを搭載。レンズマウントはEマウントに対応する。ボディサイズはW126.9×D48.2×H94.4mmで、フルサイズセンサーを搭載したレンズ交換式カメラとして世界最小であるという(※1)。

3,840×2,160ドットの4K動画撮影に対応し、30pまたは24pのフレームレートにおいてはビニング(※2)なしに全画素読み出し可能。これはフルサイズセンサーにおいては世界初の機能となる。ただし、4K動画はSDカードには記録できず、サードパーティ製のHDMI接続SSDレコーダーを必要とする。1,920×1,080ドットのフルHD動画はSDカードにも記録できる。

暗所での撮影性能を強化しており、ISO感度の対応は、静止画で通常ISO100~ISO102400、拡張ISO50~ISO409600、動画で通常ISO200~ISO102400、拡張ISO200~ISO409600。-4EVの環境でもAFが機能するという。AF方式はコントラストAFで25点の測距点を持つ。

レンズキットについては今回の発表に含まれていないが、α7Sでも動画撮影に理想的なEマウントレンズとして、28-135mm F4のズームレンズを開発中だ。

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4K動画とフルHD動画撮影のサンプルワークフロー

α7Sのその他の仕様は次の通り。EVF(電子ビューファインダー)の表示画素数は約235.9万ドット、視野率は100%、倍率は約0.71倍。背面のモニターは3型ワイド・約92.1万ドットの液晶方式。記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I)が利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がXAVC S、AVCHD、MP4。通信機能として、IEEE802.11b/g/n対応のWi-Fi機能、NFCに対応する。重量は489g(バッテリーとメモリカード含む)。

※1 2014年4月6日同社調べ。
※2 ビニングとは複数の画素をまとめて1画素とすること。解像度は下がるが、1画素あたりの受光量を増やせる。