パナソニックは7月31日、2013年度第1四半期の連結業績(2013年4月1日~2013年6月30日)を発表した。営業利益は642億円(前年同期比166%)、四半期純利益は1,078億円(前年同期比842%)と前年同期を大幅に上回る水準となった。

決算短信によると、世界経済では欧州の雇用情勢の悪化、中国での投資減速などの動きがあったものの、米国での堅調な消費や株価上昇を背景とする日本での景況感改善などにより、回復基調が継続。

デジタルコンシューマー関連商品が減収となったものの、円安による影響や住宅・車載関連事業の販売増により、連結ベースでは1兆8,245億円の売上高(前年同期比101%)を確保した。加えて、賞与減額をはじめとする固定費の削減などの合理化策によって、営業利益は前年同期比166%と大幅に増加した。

また、2013年3月期決算の際に発表されたように、国内子会社において確定給付年金から確定拠出年金へ移行する年金制度変更による一時益798億円を営業外収益として計上。これにより、税引前利益は1,226億円(前年同期比324%)、非支配持分に帰属する利益を除いた税引後の四半期純利益は1,078億円と大幅に増加している。

2013年度第1四半期 2012年度第1四半期 前年度比
売上高 1兆8,245億1,500万円 1兆8,144億9,800万円 +0.6%
営業利益 642億100万円 386億300万円 +66.3%
税引前利益 1,226億1,200万円 378億2,500万円 +224.2%
四半期純利益 1,078億3,100万円 128億900万円 +741.8%