夏のボーナス推定平均支給額(全体)

カカクコムは、このほど「夏のボーナス2013 アベノミクス効果はいかに!?」の調査結果を発表した。調査は5月16日~22日まで、全国の「価格.com」ID登録ユーザーを対象に、Webアンケートを通じて行われた。回答数は4,952人。男女比率は、男性91.3%、女性8.7%だった。

推定平均支給額は54.4万円

同調査によると、2013年夏のボーナス推定支給額は54.4万円となった。昨年夏の54.9万円をわずかに下回る結果だ。また、「ボーナスはない(もともと支給対象外)」との回答が、昨年夏の36.4%に対し、今回は40%と増加している。「30~50万円未満」が1.1%、「70~90万円未満」が1.2%減少していることと、全体の支給対象者についても少しずつ下がっていることが、今回の減少につながっていると同調査では分析している。

年代別では、「60歳以上」と「40代」を除く全世代で前年比マイナスとなっている。30代では、昨年夏の44.1万円から今回の42.9万円へと2.9%のマイナス、20代では昨年夏の35.0万円から今回の33.8万円へと3.5%のマイナスになっている。

ボーナス推定平均支給額 性別・年代・家族構成別(額面)

「金融業」「医療業」「ソフトウェア・情報サービス業」で増加

業種別に見ると、「金融業」「医療業」「ソフトウェア・情報サービス業」の3業種で増加となった。「金融業」では9.2万円、「医療業」では4.5万円、「ソフトウェア・情報サービス業」では1.7万円の増加。それ以外の業種ではすべてマイナスとなった。「金融業」の伸びは「アベノミクス」での金融緩和政策の影響、「医療業」と「ソフトウェア・情報サービス業」の伸びは、昨年の調査でマイナスになった揺り戻しと分析している。マイナスが大きかった業種は、「公益法人・財団法人」(-2.3万円)と「国家・地方公務員」(-2.0万円)になっている。

企業規模別では、ほとんどが横ばいかマイナスで、比較的伸ばしたのは従業員数が101人以上300人未満の企業での5.5%増だった。臨時ボーナスについては、支給されると回答した人は6.4%だった。

ボーナス推定平均支給額 業種別(額面)

ノートパソコンとタブレット端末の購入が増加傾向

夏のボーナスのうち、必要経費(税金、ローン返済、生活費補填、ボーナス一括払いなど)を除いて自由に使える金額を聞いたところ、最も多かったのは「5~10万円未満」の19.3%、次が「10~20万円未満」で14.3%、3番目が「3~5万円未満」で12.7%となった。

使い道で最も多かったのは「貯金」で70.3%だった。平均貯金額は18万1,261円で昨年夏の17万897円より1万円以上増加した。「商品を購入する」は65.1%で昨年の66.4%より1.3%減少したが、平均金額は6万7,497円で、昨年夏の6万7,465円と比べて、ほぼ横ばいとなっている。変化が大きかったのは「金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金など」の11.4%で、昨年夏の8.5%から2.9%の伸びになっている。同社は、今年に入ってからの為替変動や株価の上昇が影響していると分析。

夏のボーナスで購入予定の商品を聞いたところ、第1位は「洋服・ファッション関連」の17.6%だった。後には「ノートパソコン」(11.0%)、「タブレット端末」(10.2%)、「PCパーツ」(9.5%)が続く。目立ったのは、「ノートパソコン」の昨年比2.3%、「タブレット端末」の昨年比4.2%上昇。タブレット端末の人気に加え、2014年4月に「Windows XP」の公式サポートが終了することによる、パソコン買い換え需要の増加もあると同社は分析している。

夏のボーナスで購入予定の商品