パナソニックは1月10日、フルHD(1,920×1,080ドット)/60p記録対応のデジタルビデオカメラ「HC-X920M」を発表した。発売は2月20日で価格はオープン。推定市場価格は140,000円前後となっている。

「HC-X920M」

民生用デジタルビデオカメラとして裏面照射型MOSセンサーの3MOSシステムを採用するモデル。同社の民生用デジタルビデオカメラのフラッグシップモデル「HDC-Z10000」でも採用されている3MOSセンサーシステムを、さらに進化させている。

3MOSセンサーシステムをは、光の3原色を3枚のセンサーで別々に処理するため正確な色分解が可能となっており、優れた色ダイナミックレンジによって鮮やかな描写を行える。また、本モデルでは裏面照射型MOSセンサーを採用したことで、光を効率良く取り込めるようになった。従来モデル「HC-X900M」比で約2倍となる高感度を実現しており、暗い部屋などの低照度環境でも高解像度で被写体を捉えられるようになっている。

新機能としてさらに、新開発の傾き補正を搭載。「5軸ハイブリッド手ブレ補正」と傾き補正により、手ブレを抑えるだけでなく、水平に対する傾きを補正して撮影できる。

また、Wi-Fi(無線LAN)接続機能を搭載し、ライブ動画配信サービス「Ustream」に対応。撮影している動画をネットワーク経由でライブ配信できるほか、スマートフォンから本製品をリモート操作したり、「お部屋ジャンプリンク」機能に対応するパナソニック製テレビ「VIERA(ビエラ)」シリーズでワイヤレス再生したりできる。

基本性能も高く、F1.5の明るいレンズで暗いシーンにも強いライカDCレンズを採用。レンズ表面には光の乱反射を抑える超低屈折率の薄膜形成技術「ナノサーフェスコーティング」が施されている。カメラを向けるだけで最適な設定が適用される「おまかせiA(インテリジェントオート)」で初心者でも安心して撮影できる。

その他の主な仕様は次の通り。撮像素子は裏面照射型の1/2.3型MOS×3で、有効画素数は動画撮影時が283万画素×3(16:9時)、静止画撮影時が254万画素×3(3:2時)・283万画素×3(16:9時)・226万画素×3(4:3)、35mmフィルム換算のレンズの焦点距離は動画撮影時が29.8~399.2mm(16:9時)、静止画撮影時が33.1~397.1mm(3:2時)・29.8~399.2mm(16:9時)・36~431.7mm(4:3時)、F値はF1.5~F2.8となっている。

モニターは約115万ドット・3.5型液晶で、記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードが利用可能なほか、64GBのメモリを内蔵している。

サイズ/本体重量は、W67×D150×H72mm/約420g(撮影時は約480g)となっている。