ニコンは1月8日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1」シリーズの新モデル「Nikon 1 J3」を発表した。発売は2月で、価格はオープン。

パッケージは本体のみのものと、交換レンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6」が付属する標準ズームレンズキット、「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」が付属する小型10倍ズームキットの3タイプが用意される。

推定市場価格は本体のみが70,000円前後、標準ズームキットが80,000円前後、小型10倍ズームキットが100,000円前後となっている。

「Nikon 1 J3」

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レフレックスミラーを搭載しない、いわゆる「ミラーレス一眼」に分類されるレンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1 J」シリーズの3代目となるモデル。1型センサー採用によるコンパクトサイズを継承し、CXフォーマット以上のイメージセンサー採用機としては世界最小サイズを実現しつつも、AF性能の向上などを実現した。

AFは、「スーパーハイスピードAF CMOS センサー」による73点の撮像面位相差AFと135点コントラストAFをシーンに応じて使い分ける「アドバンストハイブリッドAF システム」を採用。動きが速い被写体は高速の位相差AFを、暗い場所では高精度なコントラストAFを用いることで、高速性と高精度を両立している。

新モデルでは、世界最短を謳う撮影タイムラグを実現するとともに、AF追従での約15コマ/秒の高速連写や、AF固定での約60コマ/秒のフル解像度撮影にも対応した。

画像処理エンジンは「Nikon 1」シリーズ向けに最適化された高速・高画質の「EXPEED 3A」を採用。静止画撮影の前後の動画を記録する「モーションスナップショット」や、ベストショットを簡単に撮影できる「スマートフォトセレクター」など、高速連続撮影で優れた性能を発揮するほか、「Nikon 1 V2」で搭載された「スロービュー」機能にも対応。

スロービューは、シャッターボタンを反押しすると画像の取り込みが始まり、液晶モニター上で5倍のスローモーション表示が行われるというもの。半押しした瞬間に自動で撮影した20枚の連写画像をスロー表示で確認することが可能で、シャッターボタンを全押しすることでベストなタイミングの1枚を残すことができる。

主な仕様は、マウントがニコン1マウントで、撮像素子が有効1,425万画素の1型(13.2×8.8mm)CMOSセンサー、対応感度がISO160~ISO6400、シャッタースピードが1/16,000~30秒となっている。

背面のモニターは3型・約92万ドットの液晶方式。利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード、記録形式は静止画がRAW、JPEG、動画がMOV(H.264/MPEG-4 AVC)、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット/60iだ。バッテリーはリチウムイオン充電池。

本体サイズは約W101×D28.8×H60.5mm、重量は本体のみで約201g、バッテリーとSDカードを含む状態で約244gとなっている。

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