シグマは1月7日、デジタル一眼カメラ用交換レンズ「SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM」を発表した。発売時期はシグマ製カメラ用とキヤノン製カメラ用が3月で、ニコン用が発売日未定となっている。希望小売価格は390,000円(税別)。

「SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSM」

付属のフードを付けた状態

2012年9月に発表された同社の新レンズライン「Sports」よりリリースされる望遠レンズ。「Sports」は動きの速い被写体や遠くの被写体を捉えられるハイレベルな光学性能・表現能力、過酷な撮影環境に耐える点を特性とする。

関連ニュース記事はこちら
シグマ、レンズライン再編に合わせて大口径ズームレンズなど3モデルを発表(2012年9月18日)

SIGMA 120-300mm F2.8 DG OS HSMも120~300mmという望遠ズームが可能でありながら、ズーム全域で開放F値2.8を実現する高い光学性能を備えている。また、マウント接合部、マニュアルリング、ズームリング等の操作系スイッチ、スイッチパネルや外装の接合部などが防塵・防滴仕様となっており、屋外スポーツの撮影にも配慮。

レンズは、蛍石と同じ性質のFLDガラス2枚と、SLD(特殊低分散)ガラス1枚が採用されており、色収差を極限まで補正。また、周辺部の点光源のにじみを軽減することで、単焦点レンズにも匹敵する高画質を実現した。

操作性については、フォーカスやズーミングによってレンズの全長が変化しないインナーフォーカスおよびインナーズームが採用されており、撮影者がホールドしやすいように配慮されている。そのほか、オートフォーカスの駆動範囲を調整可能なフォーカスリミッター機構が搭載され、素早くピント合わせを行うことが可能だ。オートフォーカスの駆動範囲は別売のUSB DOCKで調整できる。

なお、手ブレ補正対策としては「OS(Optical Stabilizer)」機構を搭載。約4段分の補正効果があり、望遠での手持ち撮影時などに威力を発揮する。一般的な撮影に適した「手ブレ補正モード 1」と、モータースポーツの流し撮りなどに適した「手ブレ補正モード 2」の2モードを用意。OSについても、USB DOCKを使用することで調整することが可能となっている。

主な仕様は、レンズ構成が18群23枚、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)、最小絞りがF22、フィルターサイズが105mm、画角(35mm判)が20.4~8.2度、最短撮影距離が1.5~2.5m、最大倍率が1:8.1。本体サイズ(最大径×全長)は121.4×291mm、重量は未定となっている。