日本ヒューレット・パッカードは12日、Windows 8を搭載したデスクトップPCとノートPCの2012年モデルを一挙に発表した。デスクトップPCが15モデル、ノートPCおよびUltrabookが14モデルで、10月26日より順次発売する。モデルによって、直販のみ、量販店のみ、直販/量販店という販売チャネルに分かれる。直販と量販店の両方で展開するモデルはスペックが微妙に異なるため、購入の際は注意してほしい。

2012年冬モデルでは、搭載OSをWindows 8に一本化。過去との互換性を含め、慣れたWindows環境ですべてをまかなうためとし、ワールドワイドでNo,1の調達力を生かしたいとしている。

デスクトップPC、ノートPCとも、従来は少々複雑だったブランド名/シリーズ名を整理。デスクトップPCの場合、セパレート型の「Pavilion」、液晶一体型の「ENVY」「Pavilion」「Omni」というブランドが存在したが、プレミアムラインの「ENVY」とシンプルラインの「Pavilion」という2つにしぼった。

ノートPCとUltrabookも同様に、プレミアムラインを「Spectre」、エンターテインメントラインを「ENVY」、シンプルラインを「Pavilion」と分かりやすくしている。

デスクトップPC

液晶ディスプレイと本体のセパレート型ではスペックアップを図り、直販モデルではBTOによるカスタマイズメニューを最新のものに更新しつつ、選択肢も充実させた。基本的にセパレート型は液晶ディスプレイは別売となる。

また、同社は古くからタッチインタフェースのPCを手がけているが、Windows 8に合わせて10点タッチ対応の20型液晶一体モデル「HP ENVY 20 TouchSmart All-in-One」を投入する。

ノートPC・Ultrabook

ノートPCのハイライトは、液晶ディスプレイ部分とキーボード部分が分離合体する「HP ENVY x2」だろう。液晶ディスプレイ部分だけで、タッチ対応のWindows 8タブレットとして使える。ただ、発売が2013年1月以降と、やや先になる。

そのほか、タッチパネル液晶を採用した14型Ultrabook「HP ENVY TouchSmart Ultrabook 4」、AMDプラットフォームの薄型ノートPC「HP Pavilion Sleekbook 14-b000」などが目新しい。

ちなみに「Sleekbook」とは、薄型ノートPCの市場をにらんで開発された、ヒューレット・パッカードの薄型ノートPCにおける新しい呼称。「Ultrabookを除く」ところがポイントで、本体の薄さなどの条件を満たす必要があるUltrabookとはまた違う、薄型ノートPCと考えればよいだろう。

タッチ対応の11.6型分離合体タイプ
HP ENVY x2

直販モデルで70,000円前後の見込み

プレミアム13.3型Ultrabook
HP Spectre XT 13-2100
直販モデルで109,830円より

タッチ対応14型Ultrabook
HP ENVY TouchSmart Ultrabook 4
量販店モデルの予想価格は100,000円前後の見込み

3万円台からの11.6型モバイルノートPC
HP Pavilion dm1-4300(AMDモデル)
直販モデルで35,910円より

スタンダードな14型Ultrabook
HP ENVY Ultrabook 4-1100
直販モデルで69,930円より

スタンダードな15.6型Ultrabook
HP ENVY Ultrabook 6-1100
量販店モデルの予想価格は95,000円前後の見込み

シンプルラインの14型Ultrabook
HP Pavilion Ultrabook 14-b000
量販店モデルの予想価格は70,000円前後の見込み

シンプルラインの14型Sleekbook
HP Pavilion Sleekbook 14-b000
直販モデルで29,820円より