米NVIDIAは9日(現地時間)、Kepler世代GPUの新モデルとして、デスクトップ向けの「GeForce GTX 650 Ti」を発表した。上位モデルである「GeForce GTX 660」と同様の、GK106ベースのコアを採用する。価格は、北米市場におけるリファレンス準拠カードの参考価格で149ドル。日本国内での希望小売価格は14,800円。
「GeForce GTX 650 Ti」は、28nmプロセスのKepler世代GPUだが、2012年9月に発表のGK107ベースのコアを用いた「GeForce GTX 650」とは異なり、上位モデルである「GeForce GTX 660」と同様のGK106ベースのコアを採用、「GeForce GTX 650」と比較して、処理速度が約40%向上しているという。
Graphics Processing Clusters(GPC)数は2基または3基、GPCを構成するSMX数は4基で、「GeForce GTX 660」からSMX数が1基減っている。
リファレンス・スペックは、CUDA Core(SP数)は768基、ROP数は16基、テクスチャユニット数は64基、GPUクロックは925MHz、メモリは128bit接続の1GB GDDR5でメモリクロックは5400MHz(データレート)、TDPは110W。補助電源ピンに6ピン×1、出力端子はDualLink DVI×2、MiniHDMI×1。
■既存モデルとのスペック比較 | |||
モデル | GeForce GTX 650 | GeForce GTX 650 Ti | GeForce GTX 660 |
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ベースコア | GK107 | GK106 | GK106 |
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm |
トランジスタ数 | 10.3億個 | 25.4億個 | 25.4億個 |
GPC数 | 1基 | 2または3基 | 3基 |
SMX数 | 2基 | 4基 | 5基 |
CUDAコア数 | 384基 | 768基 | 960基 |
ROP数 | 16基 | 16基 | 24基 |
テクスチャユニット数 | 32基 | 64基 | 80基 |
GPUベースクロック | 1058MHz | 925MHz | 980MHz |
GPUブーストクロック | 非対応 | 非対応 | 1033MHz |
メモリクロック | 5000MHz | 5400MHz | 6008MHz |
メモリタイプ | 1GB GDDR5(128bit接続) | 1GB GDDR5(128bit接続) | 2GB GDDR5(192bit接続) |
TDP | 64W | 110W | 140W |
補助電源ピン | 6ピン×1 | 6ピン×1 | 6ピン×1 |
出力端子 | DL DVI×2、MiniHDMI×1 | DL DVI×2、MiniHDMI×1 | DL DVI×2、DP×1、HDMI×1 |