ソニーは9月18日、録画番組内のコーナーを簡単に検索・再生できる新機能「もくじでジャンプ」を載せたブルーレイディスクレコーダー7モデル「BDZ-EX3000」「BDZ-ET2000」「BDZ-ET1000」「BDZ-EW2000」「BDZ-EW1000」「BDZ-EW500」「BDZ-E500」を発表した。発売は10月13日。

価格はオープンで、推定市場価格は、BDZ-EX3000が300,000円前後、BDZ-ET2000が130,000円前後、BDZ-ET1000が110,000円前後、BDZ-EW2000が105,000円前後、BDZ-EW1000が85,000円前後、BDZ-EW500が70,000円前後、BDZ-E500が60,000円前後となっている。

デジタル3チューナーを搭載し、4Kへのアップスケールにも対応した最上位モデル「BDZ-EX3000」

デジタル3チューナーを搭載した「BDZ-ET2000」

型名に"EX""ET"の文字が含まれているモデルはトリプルチューナー、"EW"の文字が含まれるモデルはダブルチューナー、BDZ-E500はシングルチューナーモデルだ。なお、BDZ-E500は、ブラックとホワイトのカラーバリエーションモデル(BDZ-E500B/BDZ-E500W)が用意されている。型名に含まれている数字は、3000ならば3TB、1000ならば1TBといったように、内蔵されているHDDの容量だ。

デジタルWチューナーを搭載する「BDZ-EW2000」

シングルチューナーモデルの「BDZ-E500」は、ブラックとホワイトの2色が用意される。写真はホワイトモデルの「BDZ-EW500W」

新モデルの特長となっているのが、新機能「もくじでジャンプ」の搭載だ。「もくじでジャンプ機能」は、録画番組内のコーナーごとに区切られた"もくじ"情報から、見たいコーナーを選んで再生できる機能。自分の見たいコーナーだけを手軽に再生できるため、録りためた番組を効率良く視聴できる。

"もくじ"情報はエム・データが提供しているデータベースを利用する。録画済み番組の再生中や録画番組一覧を表示している状態で、リモコンの「コーナー目次」ボタンを押すと、番組内のコーナー一覧が表示され、好きなコーナーから番組を再生できる。

番組内のコーナーを表示し、そこへダイレクトにジャンプできる「もくじでジャンプ」

番組内で紹介されたお店や商品情報も表示される

データは、関東地区、静岡県を除いた東海地区、関西地区で放送されている番組のほか、NHK総合と関東地区の民放キー局で放送されている同時刻放送番組に対しても提供される。関東地区放送番組では録画開始から約1時間~2時間、それ以外の番組は、録画終了後より約2時間でデータが提供される。

新モデルでは、これらのデータをインターネット経由でダウンロードする。データにはコーナーのタイトルだけでなく、番組で紹介されたお店や商品などの詳細情報も含まれる。

また、録画した番組をAndroidタブレット「Xperia Tablet」やXperia スマートフォンにワイヤレスで転送できる「ワイヤレスおでかけ転送」も搭載。転送時には、コンテンツの画質がVGAにコンバートされる。転送速度は、QVGA画質で録画した1時間番組で最速2分30秒。なお、Xperia Tabletで同機能を利用するには、Androidタブレット向けのコントローラーアプリ「RECOPLA」のアップデートに加え、年内に予定する本体のシステムソフトウェアアップデートが必要。

このほか、最上位モデルのBDZ-EX3000では、従来より進化した映像エンジン「CREAS Pro」を搭載し、「4Kアップコンバート機能」が利用できる。4K再生に対応したディスプレイとHigh Speed対応のHDMIケーブルで接続すると、BDタイトルの映像を4K相当にまで拡張して出力できる。

いずれの機種も外付けHDDへの長時間録画に対応し、外付けHDDに録画したコンテンツでもソニールームリンク機能(DLNAサーバー機能)経由での視聴が可能になった。なお、外付けHDD内の録画番組でも"もくじでジャンプ機能"は動作する。

別売アクセサリーとして、USB接続タイプのHDD「HD-T3」(3TB)「HD-T2」(2TB)「HD-D2A」(2TB)も同時発売される。価格はオープンで、推定市場価格は、横置きモデルのHD-T3が25,000円前後、HD-T2が15,000円前後。縦置きモデルのHD-D2Aが14,000円前後。

新モデルの発売にあわせて、Androidタブレット向けのコントローラーアプリ「RECOPLA」も10月12日にアップデートされる。

RECOPLAのアップデートでは、前述の「ワイヤレスおでかけ転送」機能が付加されるほか、新たにiPadがRECOPLAの対応機種となった。iPad向けの対応アプリは10月中に配布予定。ただし、iPadでは番組の転送やストリーミング再生は行うことができず、録画番組の管理やリモコン操作、外出先からの録画予約など、基本的にレコーダーのリモコンとしての動作となる。このほか、Android端末での録画番組視聴時に「もくじでジャンプ」機能が利用できるようになる予定だ。