ライカカメラジャパンは18日、デジタル一眼レフの新モデル「ライカS」用の交換レンズを発表した。35mm換算で19mmの超広角レンズ、120mmのパラレルシフト/ティルト対応レンズ、30-90mm標準ズームレンズの3本。11月より順次発売の予定だが、発表時点で価格は未定。

ライカ スーパー・エルマーS f3.5/24mm ASPH.

ライカ スーパー・エルマーS f3.5/24mm ASPH.(レンズフード装着時)

35mm換算で19mmの超広角レンズ。完全防塵・防滴設計となっている。特別設計のレンズフードが付属し、11月の発売予定。

レンズ構成は10群12枚で、うち5枚のレンズに異常部分分散ガラスを採用することで、色収差などを低減したという。絞りの後ろにある2枚のレンズと、フロントレンズは非球面。また、フォーカシングは昼間部の3枚のレンズ群が移動するインナーフォーカス式。

その他の主な仕様は、撮影距離が0.4m~∞、最短撮影範囲が約349×533mm、最大撮影倍率が1:11.3、最小絞りがF22。本体サイズは、長さが約112mm(レンズフード装着時は約138mm)、最大径が約101mm(レンズフード装着時は約150mm)、重量が約1,110g。

ライカ バリオ・エルマー S f3.5-5.6/30-90mm ASPH.

ライカ バリオ・エルマー S f3.5-5.6/30-90mm ASPH.(レンズフード装着時)

35mm換算で24-72mm相当の焦点距離を備えた、「ライカ S システム」では初となるズームレンズ。ボディは完全防塵・防滴設計で、特別設計のレンズフードが付属。11月の発売予定。

レンズ構成は11群14枚で、9枚の異常部分分散ガラスレンズのうち、3枚には低分散特性を持つフローライドレンズを採用。絞り開放から優れたコントラストと解像感が得られるという。最後部のレンズと第2群の最前部レンズは非球面レンズで、単色収差を最小限に抑えつつ、近接撮影でも高い描写力を発揮するとしている。

その他の主な仕様は、撮影距離が0.65m~∞、最短撮影範囲がワイド端で約514×771mm、テレ端で約194×291mm、最大撮影倍率がワイド端で1:17.1、テレ端で1:6.5、最小絞りがF32。本体サイズは、長さが約114mm(レンズフード装着時は約145mm)、最大径が約101mm(レンズフード装着時は約150mm)、重量が約1,275g。

ライカTS・アポ・エルマーS f5.6/120 mm ASPH.

ライカTS・アポ・エルマーS f5.6/120 mm ASPH.

完全調整式ティルト/シフト式レンズで、ボディは完全防塵・防滴設計。焦点距離は35mm換算で96mm相当となり、レンズフードが一体化されている。三脚マウントプレートが付属し、2013年1月の発売予定。

独立した6枚のレンズエレメントで構成され、全方向に最大12mmのパラレルシフト、および最大8度の焦点面ティルトが可能。シフトとティルトは合計4つのリングで調整し、加えて2つのリングで絞りと距離設定を手動調整する。

その他の主な仕様は、レンズ構成が4群6枚、非球面レンズが1面、撮影距離が0.92m~∞、最短撮影範囲が約59×239mm、最大撮影倍率が1:5.3、最小絞りがF32。本体サイズは、長さが約144mm、最大径が約57.7mm(レンズフード装着時は約108mm)、重量が約1,110g。