ニコンは13日、デジタル一眼レフカメラの新モデル「ニコン D600」を発表した。9月27日の発売で価格はオープン。推定市場価格はD600のボディのみが22万円前後、「D600 24-85 VRレンズキット」が27万5,000円前後、「D600 ダブルレンズキット」が30万円前後。

D600 24-85 VRレンズキットの付属レンズは「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」、D600 ダブルレンズキットの付属レンズは「AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR」と「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」。

ニコン D600 (画像のクリックで拡大)

有効約2,400万画素の新開発ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載。センサーサイズは35.9×24.0mmで、いわゆるフルサイズだ。静止画の最大記録画素数は6,016×4,016ドット、動画は1,920×1,080ドット(最大29.97fps、MPEG-4 AVC/H.264形式)。

本体サイズ/重量が約W141×D82×H113mm/約760g(本体のみ)と、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラで最小・最軽量を実現した。ボディ上面と背面カバーにはマグネシウム合金を採用しており、接合部などの各所にシーリングを施すことで、上位モデルのD800/D800Eと同等の防塵・防滴性を確保しているという。画像処理エンジンにも、上位モデルのD4、D800/D800Eと同じく「EXPEED 3」を搭載している。

ニコン D600 (画像のクリックで拡大)

AFセンサーには、マルチCAM4800オートフォーカスセンサーモジュールを採用。39点のフォーカスポイントを持ち、使用頻度の高い中央部9点はクロスセンサー。さらに7点(中央部5点+中段左右各1点)のフォーカスポイントはf/8対応となっており、超望遠のNIKKORレンズにテレコンバーター(2.0×)を組み合わせて使用する時にも、高精度なAFが可能としている。光学ファインダーはFXフォーマットで視野率約100%、約0.7倍。

レンズマウントはニコンFマウント、対応感度は常用でISO100~6400だが、ISO50相当~ISO25600相当への減感・増感も可能だ。シャッタースピードは1/4,000~30秒、連続撮影は最大約5.5コマ/秒、露出補正は±5段(1/3、1/2ステップ)。背面モニターは3.2型・約92万ドットの液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードで、2枚のメディアを使えるダブルスロット仕様。

本体サイズは約W141×D82×H113mm、重量は本体のみで約760g、バッテリとSDメモリーカードを含む状態で約850gとなっている。電源はリチウムイオン充電池。

別売のワイヤレスモバイルアダプタでスマホ連携

WU-1b

合わせて、D600用のワイヤレスモバイルアダプタ「WU-1b」も9月27日に発売する。価格は5,250円。D600にWU-1bを装着することで、スマートフォンなどとの連携が可能。スマートフォンの画面でD600のライブビューを見ながらリモート撮影したり、D600で撮影した画像をスマートフォンへワイヤレスで転送できる(動画撮影には非対応)。

対応環境は、AndroidスマートフォンがAndroid 2.3系/4.0、AndroidタブレットがAndroid 3.0系/4.0、iOS端末がiOS 5.1/5.1.1。