マイクロソフトは、「Microsoft Security Intelligence Report Special Edition: 10-Year Review」(マルウェアの進化と脅威の状況 - 10年間の振り返り)と題したセキュリティレポートを同社のMicrosoft Download Centerにおいて公開した。
レポートでは、2002年と現在のハードウェアの違いやモバイルの進化、オンラインサービスやクラウドといった10年間の環境の変化からはじまり、1999年の「Melissa」、2000年の「LoveLetter」など世界に蔓延したマルウェアやIISをターゲットにユーザーが操作せずとも感染を広げる「Code Red」(2001年)など、マルウェアの起源に遡る。2002年1月15日、同社会長のビル・ゲイツ氏が従業員全員に送ったというTwC(Trustworthy Computing:信頼できるコンピューティング)へのアプローチの見直しに端を発し、セキュリティ更新プログラムのタイムリーな発行、開発者とセキュリティ専門家の多大な努力の末に生まれたWindows XP Service Pack 2(SP2)など、具体的なマルウェアと同社の格闘もレポートされている。また、「マルウェアと望ましくない可能性があるソフトウェアの傾向」、「地域ごとの脅威カテゴリ」など興味深いデータ分析も掲載されている。