ゼンハイザージャパンは12日、フジヤエービック主催のオーディオイベント「ヘッドホン祭2012春」の会場で、ヘッドホンの新製品2モデル「HD 700」「RS 220」を発表した。現時点では発売時期は未定となっており、価格はオープン。推定市場価格は、HD 700が10万円前後、RS 220が5万円前後となっている。

価格も音質も、HD 800とHD 650の中間のヘッドホン「HD 700」

ワイヤレスヘッドホンのハイエンドモデル「RS 220」

HD 700は、ゼンハイザー製品の中ではHD 800に次いで上位に位置付けられるヘッドホン。新開発の40mmトランスデューサーと「Ventilated magnet system」を採用している。周波数特性は15Hz~40kHz(-3dB)/8Hz~44kHz(-10dB)で、インピーダンスは150Ω。ケーブルは両出しタイプで、長さは3mだ。プラグは、ポータブルオーディオなどで一般的なステレオミニではなく、6.3mmの標準プラグとなっている。重量は約365g。

ゼンハイザージャパンは、2009年にハイエンドヘッドホン「HD 800」を発表している。HD 700は、HD 800とHD 650の中間モデルという位置付けのヘッドホンだ。価格だけでなく、同社によると、音の傾向も、シャープかつクリアなHD 800のサウンドと、温かみと広がりのあるHD 650のサウンドの中間的なものとなっているとのことだ。

RS 220は、同社のワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデル。2.4GHz帯の電波を使用し、無圧縮でオーディオ信号の伝送を行う(通信距離は最大100m)。Bluetoothを使用したワイヤレスヘッドホンに比べて、帯域が広いだけでなく、エンコードやデコードのプロセスが必要ないため、低レイテンシ(遅延)を実現する。

周波数特性は16Hz~22kHzで、インピーダンスは150Ω。本体(ヘッドホン部)の重量は約330gとなっている。充電の所要時間は約16時間で、動作時間は約6~8時間だ。

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