カシオ計算機は5日、デジタルカメラ「EXILIM(エクシリム)」シリーズの新モデル「EX-TR150」を発表した。発売は4月20日で、価格はオープン。推定市場価格は30,000円前後となっている。

「EXILIM EX-TR150」

360度回転するフレームと、モニター部に270度回転するヒンジ機構を備える"フリースタイルカメラ"「EX-TR100」の後継モデル。

モニターが撮影者側に、レンズが被写体側に向くようにする通常のデジカメと同じスタイルのほか、レンズもモニターも撮影者に向ける"自分撮り"スタイルなど、用途やシーンに応じて形状を変更できる。フレームとモニターの角度を90度にすれば、ビデオカメラのようなスタイルで撮影することも可能だ。

新モデルでは、「メイクアップ機能」や「デコレーション機能」など、撮影の楽しみを広げるオプション機能を強化。メイクアップ機能は、人物撮影時に肌をなめらかにしたり、日差しによる陰影を抑えたりすることが可能。効果は12段階で調整でき、操作はタッチパネル上で直感的に行える。

デコレーション機能は、撮影した画像からタッチペン(付属)でなぞった部分(輪郭)を切り取り、デコレーション画像の上に貼り付けられるというもの。輪郭の内側を切り取るだけでなく、外側を残すフレーム切り抜きも可能だ。

フレームとモニター部が可動することで、さまざまなスタイルに変形できる

画像処理エンジンは最新の「EXILIM ENGINE HS」を搭載。デュアルCPUと2つの画像処理回路に加えて、リコンフィギュラブルプロセッサを備えることにより、高機能かつ高速処理が実現されている。

そのほか、露出の異なる複数枚の画像を撮影して合成する「HDR」や、「HDRアート」など、従来の「EXILIM」シリーズで好評の機能を多数備える。

主な仕様は、撮像素子が有効1,210万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射方式)で、レンズが21mm(35mmフィルム換算時)の単焦点、開放F値がF2.8、対応感度がISO100~ISO3200となっている。背面のモニターは約46万ドット・3型の液晶方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(Eye-Fiカード対応)のほか本体内蔵メモリ(34.9MB)だ。

記録形式は静止画がJPEG、動画がMOV(H.264/AVC)で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)。

バッテリーは内蔵式のリチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約220枚、動画の連続撮影時間は約1時間10分だ(フルHD撮影時)。本体サイズはW122.8×D14.9×H59mm、重量は本体のみで約155g、SDカードを含む状態で約157gとなっている。

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