シャープは14日、同社独自の「4原色技術」を採用する液晶テレビ「AQUOS(アクオス) クアトロン」の70V型「LC-70Q7」を発表した。価格はオープンで、発売は3月10日。推定市場価格は55万円前後となっている。

「4原色技術」を採用する「AQUOS クアトロン」シリーズの最新モデル「LC-70Q7」

「AQUOS クアトロン」シリーズは、従来の3原色(RGB=赤・緑・青)で構成するサブピクセルに黄色を加えた同社独自の「4原色技術」が用いられている。従来のRGB方式では再現しにくかった、煌くような黄金色や透明感のあるシアンなど中間色の表現力を向上させたシリーズだ。

2011年9月に登場した同じく70V型の「LC-70X5」と比べると、3D表示機能の省略や地上デジタル放送用チューナーが3基から2基に削減されるなど、一部の仕様が簡略化された。これにより、LC-70X5の推定市場価格(発表当時)が80万円前後だったのに対して、LC-70Q7では55万円前後に下がっている。なお、USB接続の外付けHDDを直接つないで録画先に指定することも可能。チューナーは地上デジタル、BS/110度CSデジタルともに2基ずつ搭載するので、視聴中の番組以外の番組を録画する、いわゆる「裏番組録画」も行えるようになっている。そのほかにも本モデルは、UV2A技術やLEDバックライトなどの採用により、光の透過率向上や低消費電力も実現しており、サイズ面でも機能面でもLC-70X5と並んで「AQUOS クアトロン」シリーズのフラッグシップモデルといえる。

その他の主な仕様は、表示画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)、テレビコントラスト(ダイナミックコントラスト)が700万:1、視野角が水平・垂直ともに176度、内蔵スピーカーの実用最大出力は20W(10W×2)となっている。外部接続用のインタフェースは、映像用のものがHDMI入力×4系統、D5×1系統、ビデオ入力×2系統、アナログ音声出力×1系統、USBポート×2基、LAN端子(100BASE-TX)×1基などを搭載。

消費電力は約250W(待機時0.1W)、年間消費電力は174kWh/年、本体サイズはW161.3×D34.4×H100.8cm(テーブルスタンド装着時)、本体重量は約42kg(同)となっている。

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