シャープは14日、フリースタイルAQUOSの第2弾「F3」シリーズを発表した。シリーズには、40V型の「LC-40F3」と32V型の「LC32-F3」の2タイプがラインナップされる。LC-40F3はフルハイビジョン(1,920×1,080ドット)パネル、LC-32F3はハイビジョン(1,366×768ドット)パネルを採用。両モデルとも、ブラック系・ホワイト系の2カラーが用意されている。発売は12月1日で、価格はオープン。推定市場価格は、LC-40F3が13万円前後、LC-32F3が9万円前後となる見込みだ。

フリースタイルAQUOSは、テレビコンセントの位置に固定されずに、自由にディスプレイを配置できるという特徴を持つテレビ。超薄型軽量のディスプレイ部分と、別ユニット化されたチューナー部分から構成され、両者は2.4Ghz帯の無線LANを使用して接続される。9月に発売された「F5」シリーズでは壁掛け用のスリム金具が同梱されていたが、今回発表のF3シリーズでは、壁掛け金具をオプションとすることで価格が抑えられている。なお、別売の壁掛け金具の実勢価格は1万円弱だ。

レイアウトフリーな「フリースタイルAQUOS」に、壁掛け設置用の金具を別売にしたタイプを追加

本体サイズは「F5」シリーズから変化はなく、32V型のディスプレイ部がW728×D33×H434mmで、40V型のディスプレイ部がW926×D33×H548mmとなっている(32V型、40V型ともにスタンドを含まない数値)。チューナー部のサイズは共通で、W170×D180×H36mmだ。接続インタフェースは、ディスプレイ部にはHDMI入力(1080/24p、ARC対応)×1系統、光デジタル音声出力×1系統、マスストレージデバイス接続用のUSBポート(JPEG/MP3再生用)×1基、ヘッドホン出力×1系統を装備。チューナー部にはLAN端子×1基と録画用のUSB端子×1基を装備する。

「F3」シリーズで付属する設置用の部品はデスクスタンドのみで、壁掛け用の金具はオプションとなっている

ディスプレイ部はF5シリーズと同様の仕様。軽量・薄型なので金具を別途購入しさえすれば、壁掛けがラクに行える

また、F3シリーズの発表と合わせてF5シリーズの「LC-40F5」「LC-32F5」「LC-20F5」の新色「レッド系」も発表している。AQUOSには、カラーバリエーションを展開しているモデルがいくつかあるが、同社によると販売台数が多いのは圧倒的にブラック系。ところがフリースタイルAQUOSに関しては、ホワイトの比率が非常に高く、60V型/40V型では、ブラックとほぼ半々といった割合とのことだ。このことから、フリースタイルAQUOSはデザイン性やインテリア性を重視したユーザーに選ばれている傾向が強いと同社は分析し、新色投入に至ったという。F5シリーズのレッド系もF3シリーズと同様に12月1日より発売される。

レッド系のF5シリーズは40V型の推定市場価格が15万円前後、32V型が11万円前後、20V型が8万円前後となっている。