ジョンソン・エンド・ジョンソンは19日、同社が運営する「ニコレット禁煙支援センター」にて実施した「喫煙者の意識調査」の結果を発表した。2010年10月のタバコ税増税から約1年が経過したことを受け、喫煙者の習慣や意識の変化について調査したという。

同調査は、2011年11月15日~16日の期間にインターネット上で行われ、全国の男女316名から有効回答を得た。

最初に、喫煙者に対してこれまでの禁煙への挑戦経験を聞いたところ、55.1%が「挑戦の経験がある」と回答。挑戦回数は「1回」22.2%、「2回」19.0%、「3回」6.3%、「5回以上」6.3%だった。

次に、上記設問の禁煙経験者174人に対して、タバコ税増税を機に禁煙に挑戦したのかと尋ねると、43.1%が「はい」、56.9%が「いいえ」と回答。挑戦回数は「1回」57%、「2回」31%、「3回」8%となった。

昨年10月のタバコ税増税を機に禁煙に挑戦しましたか。(n=174)単一回答

続けて、タバコ税増税を機に禁煙に挑戦した人に対して、禁煙はどれくらい続いたか質問したところ、59%が「1週間以内」に、75%が「1カ月以内」に断念したことが判明。断念した理由については、1位「禁煙によるストレス」65%、2位「禁断症状」43%、3位「飲酒時」27%となっており、多くの人がストレスやニコチン離脱症状に苦しんでいる状況がうかがえる。

喫煙者全員に、タバコを本当にやめるとしたらきっかけは何だと思うかと聞くと、最も多かった回答は「健康上の理由」で63.6%。以下、「経済問題」41.1%、「人生の岐路」29.4%と続いた。また、自分の意志だけでやめることができるかと思うかと尋ねたところ、「はい」は42.5%にとどまり、反対に「いいえ」の22.5%と「どちらともいえない」の35.3%を合わせると、6割弱がやめる自信がないと思っていることが分かった。

タバコがいくらになれば禁煙するかとの質問に対しては、「500~600円未満」が最も多く37.0%。次いで「1,000円以上」26.9%、「600円~700円未満」16.1%と続き、平均価格は「853円」だった。

タバコがいくらになったら禁煙しますか?(n=316)単一回答